Project/Area Number |
21907019
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
|
Research Institution | 宜野湾市立志真志小学校 |
Principal Investigator |
根路銘 孝子 宜野湾市立志真志小学校, 教諭(音楽専科)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2009: ¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
|
Keywords | 尚円王物語 / 総合的な表現力の育成 / 音楽と劇 |
Research Abstract |
本研究では、研究の目的である1)尚円王物語の脚本の見直し、2)音楽づくりや琉球楽器の指導法の工夫、3)総合的な表現力(演出)の育成について専門家の指導助言や研修会等への参加、授業実践を通してその成果と課題を明確にした。 1.実践 1)脚本の見直しでは、沖縄国立劇場芸術監督幸喜良秀氏のもと歴史劇を単に事実として扱うのではなく真実を伝えられる劇へと視点を変え脚本づくりに取り組んだ。現代の子どもたちの抱えている問題や知恵を歴史と融合させ子どもたちの創造性をかき立てる物語へ作成し、音楽や踊り、劇等多様な表現形態を取り入れコミュニケーションできる教育的劇へと再構築していった。 2)音楽づくりにおいては、ワークショップ「越天楽今様(福岡)」や「リズムによる音楽づくり(中村透氏)」「竹を用いた即興的音楽づくり(牧野淳子氏)」に参加し授業実践へ活かしてきた。琉球楽器の指導法の工夫では、教師自身の指導力育成のため三線を野村流入里叶氏、太鼓を光史琉太鼓保存会の比嘉邦子氏の両氏のもとで技術を学び、授業を組み立ててきた。また両氏を招聘し授業の中で子どもたちを直に指導していただいた。 3)総合的な表現力(演出)の育成については、計画的に6/7月にリズム遊びやリズムによる音楽づくり、9月~12月琉球楽器である三線や太鼓の授業実践と音楽づくり、1月の学芸会にて発表という流れで取り組んできた。学芸会では、劇団「創造」の代表者である上江洲朝男氏に演技・演出の指導助言を仰ぎ教師陣も大きな学びをいただいた。 2.検証 学芸会の発表は、子どもたちが自分自身を見直し自尊感情を抱いたり、互いを認め合ったりと大きな成長を遂げた舞台となった。学校長をはじめ先生方や多くの保護者が感動に涙し、後輩の子どもたちも最上級生して敬意を示した。琉球楽器の学習については、今はまだ基礎編。今後は三線のレパートリーの拡大、太鼓ではリズムパターンの組み合わせを取り入れ人気のある民謡や沖縄音楽の伴奏に挑戦させていきたいと考えている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)