Project/Area Number |
21907022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
古谷 伸彦 Yokohama National University, 教育人間科学部附属鎌倉小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 古典教材 / 小中連携 / 体験的活動 |
Research Abstract |
○研究目的 小学校学習指導要領に古典教材が導入され、小学校児童の発達段階に応じた古典教材の研究実績がまだ乏しい状況にある。そこで、中学校の古典学習の先取りではなく、児童の実感を伴った古典教材の触れ方について研究する必要があると考える。また、中学校の古典学習の基礎となるような「小中連携古典カリキュラム」を開発しようとするものである。 ○研究方法 「小中連携古典カリキュラム」の中心として、実感を持った「和の体験」をいかにして児童に触れさせていくかについて考えてきた。地域に残されている歴史的建造物などを積極的に活用し、それを生かしつつ視聴覚機器を活用することにより児童が創造的に自身の体験を表現できるような学習過程を経ることによって体験的活動がより相乗効果を伴っていくことを期待するものである。 ○研究成果 数多く残されている地域の民話、歴史物語に触れた児童が、地域に出てフィールドワークをおこなった。それらの体験を生かして物語を考えだし、デジタルカメラを用いたストップモーションムービーおよびビデオカメラを用いた映画作りで映像作品を作り上げた。その過程で児童が見学したり聞いたりした体験を作品に十分反映したものができた。そのような過程を経て今年度はさらなる発展を狙い、表現手法をさらに工夫して取り組むことで体験的活動がさらに子どもたちの中で生かされていく過程を研究した。今日に生きる児童にとって体験することをもとに、作品作り(シナリオ・音声表現・身体表現・機器操作)作品発表(プレゼンテーション・発表の場づくり)といった表現的活動を取り入れることによって主体的に対象となるべきものを見つめられることが明らかになった。主体的・創造的な過程によって対象を自分に引き寄せることが古典教材の扱い方として小中連携につながっていくと考えられる。
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