Project/Area Number |
21908012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
木谷 直充 Kagawa University, 教育学部附属坂出中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥320,000 (Direct Cost: ¥320,000)
Fiscal Year 2009: ¥320,000 (Direct Cost: ¥320,000)
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Keywords | 資料の活用 / 異学年 |
Research Abstract |
○研究目的 1年生から3年生までの異学年グループに、発展的教材(資料の活用)を学習させることを通して、数学的な思考力(資料の活用力)や表現力がどのように高まるかを検証する。 ○研究方法 1年生から3年生まで各1人が入っている4名の異学年グループを10グループつくる。どのようなことを調べてみたいか希望を聞き、その希望にしたがって、教師が10グループに分ける。最初の2時間で記述統計の基本を学習、次の1時間でグループテーマを決定、さらに次の4時間でデータ収集・グラフ作成・発表準備をさせる。最後の1時間は、作成したグラフをもとにそれぞれのグループに発表させる。 テーマ決定からグラフ作成、発表に至る過程で、数学的な思考力や表現力がどのように高まり、培われているかを、授業観察、ビデオ、生徒のレポートによって検証する。 ○研究成果 記述統計(度数分布表、ヒストグラム、度数分布多角形、相関図、絵グラフ等)の学習については、これまでの数学や総合学習等の影響からか、1年、2年、3年と学年が進むにつれて、のみこみが早いように感じた。また、異学年グループで教え合いをしたり、相談したりすることで、より理解が深まっているように感じた。テーマは、「瀬戸大橋の1000円効果」「温室効果ガスの秘密」「讃岐は本当にうどん屋が多い?」「附中パン注文の実態!」等、最新の話題や身近なテーマが多かった。データ収集・グラフ作成・発表準備は3年生が主導的な立場をとっていた。また、1・2年生の多様な考え方も取り入れながら、協同して作業が進められていた。データはアンケート、電話、インターネットで収集し、グラフはコンピュータを利用して作成していた。 ある主張のために、どのようなデータを収集し、どのようなグラフをつくり、どのように発表すればよいかを考えることで、資料の活用力、表現力が身についていった。異学年による多様な考え方が交流することで、より効果があったと感じる。その後、通常授業で1年生は資料の活用の授業を行ったが、今回の異学年グループに属していた1年生は、通常授業において、中心となって活躍できていた。
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