高校生物におけるInvestiationに基づく探究活動に関する研究
Project/Area Number |
21908016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
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Research Institution | 埼玉県立新座高等学校 |
Principal Investigator |
高間 智子 埼玉県立新座高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥490,000 (Direct Cost: ¥490,000)
Fiscal Year 2009: ¥490,000 (Direct Cost: ¥490,000)
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Keywords | イギリス科学教育 / 探究活動 / 高等学校生物 |
Research Abstract |
1.研究の目的 Investigationの特質について、探究する能力や態度の育成といった視点に加え、授業者および評価者としての教師の関わりという視点からその有効性や問題点を調査する。さらに、そのInvestigationの特質を生かし、「探究の方法」を習得するための探究活動の実践を深め、教師の効果的な関与・支援について分析を行う。 2.研究方法 (1)Investigationの実践的特質について、探究する能力や態度の育成、および教師の関与・支援という視点から先行研究を調査・分析する。さらに、これらの成果を生かし、探究活動を実践する。 (2)生物学的に探究する能力と態度を育てる上でInvestigationが持つ可能性について考察する。特に、生徒の探究能力を育てる探究活動を実践する上で効果的な教師の支援について考察する。 3.研究成果 (1)イギリスでは、通常の授業実践においても科学の方法を体験させ探究スキルを高めることが重視されている。また、Investigationは評価の観点や得点化の基準が具体的に示されている。教師は、授業者として科学的な知識を生徒に伝達し、探究活動の実践においては探究スキルや活動を改善・支援する役割を果たしている。また、教師の評価者としての資質を高め、評価の信頼性を高める制度的工夫がなされている。 (2)「予想・実験・考察などの科学の方法について、重視する内容を限定して探究活動を行う」「探究活動の成果について、自己評価や教師の評価だけでなく、観点や基準を定めて生徒どうしが相互評価を行う」など、Investigationの特質を活かした実践を行った。結果として、生徒は探究スキルを段階的に身につけた。また、探究活動の評価基準や身につけさせる探究スキルをより具体化・段階化しておくことにより、生徒の主体的な探究活動に関与・支援・評価する教師の役割が明確化したといえる。
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Report
(1 results)
Research Products
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