小・中連携を通して、中学校理科における教員の疑問の認識の能力向上を図るための研究
Project/Area Number |
21908022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
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Research Institution | 宇治市立北宇治中学校 |
Principal Investigator |
西川 光二 宇治市立北宇治中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
Fiscal Year 2009: ¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
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Keywords | 探究的な学習 / 科学的リテラシー / PISA調査 |
Research Abstract |
研究成果 1内容 本来、理科が持っている「探究のおもしろさ・たのしさ」を授業の中で生徒に実感させ、理科学習に対する生徒の興味・関心を高め、学習意欲を引き出すことを目的としたカリキュラムを作成し、「総合的な学習の時間」を活用した「総合理科」と題して実施した。その内容は「探究的な学習」で、次の6段階で構成されている。(1)目の前の科学的な現象に触れる。(2)そこにかくされている疑問点や問題(課題)を発見する。(課題発見)(3)グループで疑問や問題(課題)を解決するための仮説を立てる。(4)仮説を検証するための実験を想定する。(4)で想定した実験を実際にやってみる。(仮説検証実験)(5)実験・観察の結果を考察する。(6)グループで話し合い、結論を出す。(新たな疑問、課題が生じたら、さらに同様な手順で問題解決を図る。)この6段階の中で、(1)から(3)は、仮説樹立までのプロセスであり、(4)から(6)は、検証、考察、結論までのプロセスである。前者は、かなりの時間が必要であり、そのプロセスの中で、自由気ままな試行錯誤や、誤概念の導入が有効である。後者は、グループ内でのコミュニケーションが充分に図られることが重要であり、活発な意見を出し合うためには、4人グループがやりやすいことが確かめられた。年度末に実施したアンケートは、生徒の意欲・関心がこの取組で向上したこと表している。 2意義 PISA調査等の国際比較で明らかになった課題(例えば、科学的な疑問を認識する能力や現象を科学的に説明する能力、科学的証拠を用いる能力等、いわゆる科学的リテラシーの伸張)をいかに克服していくかが重要である。そのためには、「生徒自らが、身の回りの世界から疑問を見いだし、関連する知識を適応させながら実験等を思考し、実施し、結果から考えられることを解釈したり、導いた結論を的確に表現・発表したりする」、いわゆる探究的な学習」が重要であり、研究する意義がある。
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Report
(1 results)
Research Products
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