IRTをe-learninシステムに組み込んだ高効率自学自習支援システムの研究
Project/Area Number |
21908040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
月原 由紀 Kyushu Institute of Technology, 情報工学部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2009: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | IRT / e-learning / 数学 |
Research Abstract |
1.研究目的 近年、e-learningシステムの普及により学習教材用のコンテンツが多数開発されている。このような教材を利用することにより、学生に対し授業以外での個別対応が可能となる。しかし、大学の数学に関しての自習教材はあまり多く見られない。そこで大学の基礎数学を効率的に学習できるシステムを構築することを目指した。 2.研究方法 本システムでは、テストを受験した学生に習熟度を提示し、一定の水準に達していない者には学習の必要性を認識させる。学生の習熟度判定は英語の資格取得試験などで適用されている項目反応理論(IRT)を用いる。IRTはテストの構成の影響を受けず明確な評価を返すため、テストの難易にかかわらず、評価ができる。 e-learningシステムには多くの教育機関で利用されているMoodleを使用した。 具体的な手順は次の通りである。 (1)テストの実施 (2)個々の問題の特性を調査する (3)受験した学生の習熟度を判定する 特性がわかった問題はアイテムバンクに蓄積する。 3.研究成果と今後の課題 これまで、解析学のテストで調査を行った。学生の評価は全ての分野で同じとは言えず、別々の分野で大きく異なる場合もあった。1つの分野では難易度の高い問題に正解しているのに対し、別の分野では難易度が低い問題で間違うというパターンが見られた。IRTは本来、テストの構成に影響を受けずに評価を返すことができるが、被験者にとって得意、不得意がある場合には分野別の評価を調べて認識させる必要がある。さらに問題を変え、受験対象者を変えて今後も調査を継続する。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)