発達障害的傾向のある生徒への効果的な教科指導法に関する考察
Project/Area Number |
21910013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
特別支援教育
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
初谷 和行 University of Tsukuba, 附属坂戸高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2009: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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Keywords | アセスメント / わかる授業 |
Research Abstract |
本研究の目的は、発達障害(やその傾向)のある生徒が効果的に学習できるための教科学習の指導方法について検討し、実際に教科指導を行うことであり、またその過程を通じて教員の発達障害に対する理解促進と教科学習における支援、配慮、指導方法についての向上を図ることである。 実際の研究としては次のことを実施した。(1)筑波大学大学院教育研究科特別支援教育専攻の大学院生に授業観察に来ていただいた。(2)その際の報告書や、教科担当者から寄せられた学習に苦戦している生徒に関する情報、教育相談の結果などから、特に学習支援が必要な生徒として、5名(発達障害の診断を含む者は4名)をピックアップした(3)上記大学院に在籍する大学院生にお願いし、保護者と本人の同意の下でそれらの生徒に対する知能検査(WISC IIIまたはWAIS III)を実施し、アセスメントを行っていただいた。(4)その結果について、特別支援教育コーディネーターである研究者(初谷)に報告していただき、今後の学習支援方法について検討した。(5)その結果を保護者に報告した。(6)該当生徒が特に苦戦すると予想される科目(数学、国語、家庭科)の担当者に、研究者が本人の苦戦の原因や有効と考えられる学習方法についての報告を行った。(7)小学校の特別支援教育コーディネーターを講師として招き、「わかった!できた!楽しいな!の学習支援と支えあうクラス風土作り」と題する研修会を実施した。 研究を通じて、学業成績だけでは判断できないが認知的な偏りのある生徒がいることを、授業者である教員に知らせることができた。また、そのような生徒や他の生徒にとって「わかる授業」を考えるための具体的な方策の一端を示すことができた。このような授業取り組みを外部に発信すると共に、その成果をわかりやすく明らかにしていくことが今後の課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
篠原吉徳編著
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Journal Title
「学ぶ楽しさ」と「支え合う風土」のある学校づくり(明治図書)
Pages: 74-82
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