Project/Area Number |
21910019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
特別支援教育
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Research Institution | 愛媛県立宇和特別支援学校野村学園分校 |
Principal Investigator |
水田 勲 愛媛県立宇和特別支援学校野村学園分校, 教員
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥390,000 (Direct Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2009: ¥390,000 (Direct Cost: ¥390,000)
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Keywords | 知的障害児者 / 太鼓体験指導プログラム / 即興音楽療法 |
Research Abstract |
1.研究の目的 今回の研究では、障害種にかかわらずあるがままで楽しめる太鼓体験活動をねらい、障害のある人たちが中心となって行う演奏を主とした指導プログラムを開発する。 2.研究実施計画 6つの太鼓グループでの太鼓体験活動を取り組み、次の5つの柱を設けて、研究・実践していった。(1)文献研究(先行研究・知的障害および精神障害の理解)(2)グループ療法・心理療法・即興音楽療法の研究(3)実践的研究(4)太鼓体験指導プログラムの開発(5)調査・事例分析 3.研究成果 (1)(2)(5)においては、東京の国会図書館、日本教育大学院大学及びアライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院の図書館を利用して調査をした。(3)(4)は、障害を抱えた人たちと楽しめる世界を構築していく実験的な実践を行い、(5)では参観する保護者と支援者との懇談でより深めていった。このことは、社会参加への一助とアイデアとなり、彼らのストレスの解消や余暇活動としての充実した人生を歩んでいくことにつながり、彼らが取り組めやすい太鼓体験活動の継続と無理のない発表会につなげることになった。この発表会については、愛媛新聞朝刊に紹介された。 そして論文「愛媛県の知的障害児・者が取り組む太鼓演奏のイベント体験学習の研究と実践~即興的太鼓表現活動による生活空間の拡大を図る~」をまとめ、東京海上日動火災教育振興基金に応募した。そのまとめは次の通りである。 (1)個を認める即興的太鼓表現活動の保障と積み重ねは、自分のリズムを知り、自己肯定感が強化できた。 (2)演奏では、自信や満足、他者への気づき、見通しと集中力をもたらし、演奏が力強くなってきた。 (3)発表の機会を持つことにより、家族の絆が強まった。見学者や保護者たちから直接に感想をいただけるようになり、いろんな人と出会えるようになった。 (4)企画して連携していくネットワークは、社会参加と必然的に生活空間の拡大をもたらした。 (5)大鼓演奏が、地域で依頼されるようになってきた。
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