Project/Area Number |
21917004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物学Ⅰ(植物)
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Research Institution | 愛知県総合教育センター |
Principal Investigator |
櫛田 敏宏 愛知県総合教育センター, 研究指導主事
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
Fiscal Year 2009: ¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
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Keywords | 雑種性帰化タンポポ / マイクロサテライト遺伝マーカー / 無融合生殖 |
Research Abstract |
○研究目的:愛知県に見られるタンポポには、在来種(ニホンタンポポTaraxacum platycarpum Dahlst.)と外来種(セイヨウタンポポT.officinale WeberとアカミタンポポT.laevigatum DC.)があり、愛知教育大学の渡邊・芹沢ら(1997)によって、在来種と外来種の雑種が広く在来種の分布域にまで進出していることが報告されている。また、雑種性タンポポはその生理・生態的特性の研究から、個体によって発芽特性が異なること(渡邊・櫛田ほか(2003))や倍数性の違いによる発芽特性が解明されてきた(HOYAら(2004))。しかし、雑種性タンポポの形成過程については、森田(1988)によって、人為的な交配によって、ニホンタンポポとセイヨウタンポポの間に雑種が形成されることが示されたが、自然状況下でどのように起こるのか全く知られていない。そこで、野外においてどのような状況で雑種性タンポポが形成されるか明らかにする。 ○研究方法:在来種と外来種又は雑種性タンポポが混生している場所において、マイクロサテライト遺伝マーカー解析により、クローン性を明らかにするとともに、在来種から種子を採取し、発芽させ、その個体をアロザイム酵素多型分析することにより、雑種性タンポポの形成率を突き止め、その結果から、自然状況下における雑種性タンポポの形成過程を明らかにする。 ○研究成果:発芽実験では、採集できた種子数が少なく、形成率までは解明できなかったが、マイクロサテライト遺伝マーカー解析の結果、雑種性タンポポは、クローン性が低く、無融合生殖を行うタンポポにおいても交雑は頻繁に起こっていることが分かった。
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Report
(1 results)
Research Products
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