Project/Area Number |
21918008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物学Ⅱ(動物)
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Research Institution | Okinawa National College of Technology |
Principal Investigator |
藏屋 英介 Okinawa National College of Technology, 技術支援室, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
Fiscal Year 2009: ¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
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Keywords | ヤンバルクイナ / ロードキル / ドップラーセンサー |
Research Abstract |
沖縄本島ヤンバル地域の固有種であり、特別天然記念物でもあるヤンバルクイナは、1981年の発見当初から個体数が少なくその後も激減し絶滅の危機にある。個体数減少の要因は、ヤンバルクイナを捕食するマングースや野生化したノネコの生息域の拡大などがあげられるが、その他にも交通事故による「ロードキル」があげられる。2009年には19件の事故が発生し、この対策が緊急の課題である。本研究では、ヤンバルクイナのロードキル回避システムを開発するとともに沖縄県国頭村安田地区で実地試験を行った。 1.車両検出センサーの開発 60km/h以上で走行する車両を検出するためのセンサーの開発を行った。センシングには、マイクロ波ドップラーセンサーならびに超音波センサーを使用して車両検出ユニットを開発しそれぞれセンサーの感度、応答速度等を解析することで最適化を図った。 2.音声再生装置の開発 センサーユニットで車両を検知して100m離れた地点で警告音を発し、ヤンバルクイナに走行車の接近を事前に知らせる音声再生システムを開発した。低消費電力化を図りバッテリーで1カ月動作するシステムとした。 3.実地試験 実地試験をヤンバルクイナが道路に多数出没する沖縄県国頭村安田地区県道74号線沿いで行った。ヤンバルクイナが頻繁に出現するポイント2か所に1台ずつ設置し、7日間の試験によりシステムの稼働状況について調査した。その結果、日照条件にも影響を受けず、60km/h以上で走行する車両を検知することができたが、センターラインを大幅に逸脱した車両やバイクに反応しないこともあり改善の余地も見られた。しかしながら、車両の走行音を警告音とすることでヤンバルクイナが敏感に反応し、道路際より逃げ出す様子が観察され、また本システムの設置によりヤンバルクイナの路上への出現が著しく抑えられるという結果が得られた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)