Project/Area Number |
21918011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物学Ⅱ(動物)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関藤 守 The University of Tokyo, 大学院・理学系・研究科附属臨海実験所`, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
Fiscal Year 2009: ¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
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Keywords | ニッポンウミシダ / 性成熟 / 放卵放精 |
Research Abstract |
研究目的 本研究は研究室内で受精させたニッポンウミシダを放卵放精させ、受精を行い成長させ、受精後1年後及び2年後の個体で性成熟及び受精卵を得ることを目指した。 研究方法 研究室内において受精後1年及び2年経過したニッポンウミシダを、通常よりも個体数を減らして飼育を行い、どちらも成長を促進させる試みを行った。さらにこれらの個体を海に放流し、成長度合いを確認しながら産卵期近くになったら回収して、成熟度合いの確認と放卵放精の観察を行った。 研究成果 飼育経過としては、受精後1年経過した稚ウミシダは平成22年3月現在で腕長約10cmで腕の分岐が進み20本程に増えた。受精後2年経過した個体は、平成22年3月時点で大きい個体は腕長12cm程、小さい個体は腕長8cm程と成長にばらつきが目立った。どちらの個体も昨年10月の産卵時期に研究室内に回収し、生殖巣の成熟度合いの確認と放卵放精の観察を行った。受精後1年経過した個体は生殖巣の発達も放卵放精も確認されなかった。受精後2年経過した個体は16個体中4個体の雄と2個体の雌が判別できる生殖巣の発達が確認された。受精後2年目の雌の個体で生殖巣の発達が確認されたのは初めてである。 また、受精後1年及び2年経過した個体をそれぞれ実験所近くの岩礁に放流し月1回観察を行った。どちらの個体も平成22年3月時点においてもほぼ同じところでの生息が確認されている。どちらの個体も昨年10月の産卵時期には回収し、研究室内に於いて生殖巣の成熟度合いの確認と放卵放精の観察を行った。受精後1年目の個体は、生殖巣の発達も放卵放精も確認されなかったが、2年経過した個体は10個体中2個体の雌の生殖巣の発達が確認され、こちらも受精後2年目の雌の個体で初の確認となった。 本研究により受精後2年経過した個体の性成熟飼育技術が初めて確立できたので、来年度以降も飼育を継続し、飼育技術の向上を目指す。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)