Project/Area Number |
21918016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物学Ⅱ(動物)
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
向坂 幸雄 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 嘱託助手
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
Fiscal Year 2009: ¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
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Keywords | 性染色体 / マイクロサテライト / ニホンアマガエル |
Research Abstract |
性染色体の進化機構を明らかにする研究基盤の一端として、ニホンアマガエル(Hyla japonica)を対象に性染色体特異的なDNAマーカーの開発を行った。有性生殖を行う生物は幅広い分類群で見られるが、その維持機構は様々であり、必ずしも性染色体による決定機構によるとは限らない。両生類は性染色体が何度も独立に進化しており、性染色体による性決定機構の獲得が現在同時並行的に起きつつある特異な分類群である。本研究では性染色体の分化の程度が未熟なニホンアマガエルを対象に、分化したばかりの性染色体上遺伝子群の集団内の挙動を解析する手段としてマイクロサテライト部位を標的としたDNAマーカーの開発を行った。近縁のヨーロッパアマガエルで開発されたマイクロサテライトマーカーを参考に、網羅的に増幅産物を取得し、表現型の性との関連性を調べている。これまでに、有用と思われる数種類のプライマーを得たが、バックグラウンドの影響などで、容易に判別が可能とは言えず、更に継続して改良を進めている。残念ながら、年度中に発生した震災では本県も被害が大きく、出張中だったことも重なり、長時間の停電に対応できず、凍結サンプルの多くが失われてしまった。ただ、途中まで開発されたプライマーや、それまでに得られた配列情報は保存されており、今後も新規にサンプルを得ることにより、現在開発途上のマーカー部位についても検証することは可能である。今後は、残りの開発を進め、プライマーノートなどの形で公開するとともに、本研究で確立したマーカーを用いた行動生態学的視点からみた染色体進化の発展的研究を更に進めていく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)