Project/Area Number |
21922011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅲ(土木・建築工学系)
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
福田 恭司 Matsue National College of Technology, 実践教育支援センター, 技術専門員
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
Fiscal Year 2009: ¥590,000 (Direct Cost: ¥590,000)
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Keywords | ものづくり / 教育 / 環境 |
Research Abstract |
兵庫県豊岡市の円山川で開催される「コンクリートカヌー競技大会」への参加を目標にコンクリートカヌーを製作し、その成果を大会成績により確認することを目的に、学生と共に取り組んだ。この大会は、直前になって大会参加チームの一つで練習中に学生が死亡するという痛ましい事故が起こってしまったため大会が中止となった。大会成績により客観的な評価を確認する事は出来なかったが、漕艇能力・強度面などにおいて実用レベルに近いものが製作できたと考えている。 軽量化と強度、相反する2つの課題を克服するため、複数の細骨材を準備し、水セメント比等配合を管理しながら強度実験を積み重ね、バランスの良い材料を検討した。また、軽量化を図るため、骨組みとなる鉄筋の径を小さくし数を増やしたり、金網を樹脂製ネットに変更するなどの工夫を凝らした。軽量化を意識して断面を小さくするとコンクリートの弱点である引張強度に対する対策も必要となってくる。ここでは、建築用の樹脂ファイバーを混入することで対応した。 材料を検討するにあたって、廃棄物の有効利用を意識した。細骨材としては、しらす・廃瓦等、ひび割れ防止には、ペットボトルである。「しらす」については、今回取り扱った細骨材の中で、軽量化と強度の面で最もバランスが取れており、最適な材料と結論づける事ができた。 構造上の弱点を確認するため、1/3縮尺の模型を制作し耐圧試験を行った。更に、3DCADソリッドワークスによるシュミレーションも併せて実施し検討材料とした。 今回、共に取り組んだ5年生にとっては、5年間学んだ工学的知識を活かして完成まで漕ぎ着けた事を実感できる貴重な体験となった。この事は、単に知識を積み重ねるだけではなく、感覚的な理解を伴った、より深い理解へ繋がったと言える。
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Report
(1 results)
Research Products
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