超・亜臨界流体の研究に従事する学生を対象にした安全教育プログラム開発とその実践
Project/Area Number |
21924005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅴ(その他工学)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
泉水 仁 Kumamoto University, 技術部, 技術職員
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 超・亜臨界流体 / 安全教育 |
Research Abstract |
●研究目的:「超・亜臨界流体」は臨界点以上もしくはその近傍の温度・圧力の状態にある流体と定義されている。気体・液体とは異なる物性値や特徴を持ち、温度や圧力を制御することにより、水の場合は高分解力やイオン性の特徴を持ち、二酸化炭素の場合は有機溶媒の代替物として活用できるため、環境汚染や資源枯渇の問題に大きく貢献できる新規溶媒として期待されている。有害物質の無害化や有価成分の抽出・回収といった実用化の他、最近は超・亜臨界流体場を用いた材料開発や、他の技術と融合させた研究が進められている。 超・亜臨界流体に関する研究が国内外で広く進められているが、高温・高圧場での実験が欠かせない本研究を進める前に、学生等への安全教育が欠かせない。そこで、超・亜臨界流体を用いた研究を行う学生を対象にした、安全教育プログラムを開発し、それを実践することを目的とした。 ●研究方法:これまでの研究経験や学内外の教員・学生からの意識調査等をベースに安全教育プログラムの検討を行った。検討の結果、体系的に習得できるよう、講義・実験の両方を盛り込んだ。超・亜臨界流体の特徴・研究例・注意点等を講義し、現行の研究テーマにおける実験を、補助者指導の下で行わせた。 ●研究成果:計2回の安全教育を行った。1回目は、学内の教員・学生に対して行った。研究経験により難易度に差が見られ、特に未経験な受講者にとって難易度は高めだったが、体系的に学んだことでより深く学ぶことができたと感想が寄せられた。2回目は、沖縄県工業技術センターの研究者に対して行った。日程の都合上講義のみだったが、既存研究や施工方法に関する活発な質疑応答を行うほど関心が高く、研究を行う足がかりとしていただけた。これらの成果を「平成21年度実験・実習技術研究会」にて報告した。最後に、今回作成した資料をWebに掲載し、研究機関等で活用していただく。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)