日本海型ブナ実生の生長における最適照度と葉緑素量の関係
Project/Area Number |
21925002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
農学・水産学
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Research Institution | 群馬県立渋川女子高等学校 |
Principal Investigator |
片山 豪 群馬県立渋川女子高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥340,000 (Direct Cost: ¥340,000)
Fiscal Year 2009: ¥340,000 (Direct Cost: ¥340,000)
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Keywords | ブナ / 光量子 / 葉緑素量 |
Research Abstract |
1研究目的・意義 群馬県沼田市の玉原高原では日本海型ブナ林が見られる。林床はチシマザサに覆われているブナの実生の生長には照度不足が予測されるが、実生の生育に高い照度が必要なく、逆に高い照度は阻害傾向もあることも分かった。そこで、ブナの実生にとって最適な照度であるかをそのときの葉緑素量(SPAD値)を調べることで判定する指標にすることが出来るかを葉緑素量と照度及び生長量との相関関係があるか調べた。 2結果 (1)光について 森林内の照度は一定ではなく,場所,天候,時間によって変化する。そのため光はではなく、積算光量子量を測定した。光量子量は5月から6月は増加したが,葉が展開したため6月から7月,8月へ低下した。10月から11月は落葉のため増加した。 (2)光量子と生長量について 積算光量子と葉面積、葉数,樹高,幹の直径、年生長量(芽輪痕間の長さ)に相関がみられなかった。 (3)光量子と葉緑素量について 積算光量子と葉緑素量に相関はみられなかった。 (4)葉緑素量と生長量について 葉緑素量と生長量に相関はみられなかった。 3考察 生長は光合成量と呼吸量の差によって生み出されるものであるので,数枚の葉の光量子量を調べたのでは生長量との相関関係を導き出せないのではないかと思われる。葉も色々な方向を向いており,1枚1枚受け取る光量子の量は異なるので,その光量子のばらつきから生長量との関係を比較できないのだと思われる。積算光量子と葉緑素量に相関がみられない理由は不明である。積算光量子と葉緑素量に相関がないことから、葉緑素量と生長量にも相関がないと思われる。 4結論 森林内での測定の場合、葉緑素量を調べることで最適照度を判定する指標にすることはできない。
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Report
(1 results)
Research Products
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