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大規模な防鹿フェンスの設置がエゾシカの行動に与える影響

Research Project

Project/Area Number 21925020
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 農学・水産学
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

丹羽 悠二  The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 技術職員

Project Period (FY) 2009
Project Status Completed (Fiscal Year 2009)
Budget Amount *help
¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
Fiscal Year 2009: ¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
Keywordsエゾシカ / 自動撮影 / 獣害
Research Abstract

富良野市東部地区では森林と農地を分断する目的で、2006年に大規模防鹿フェンスが設置されたが、設置後も農地へのエゾシカの侵入が続いている。本研究ではフェンスが分断されている沢周辺を中心に、自動撮影カメラによる行動パターン観察を行い、防鹿フェンスから農地への侵入状況を侵入経路ごとに定量化を試みた。また自動撮影カメラによる観察と同時期に設置箇所周辺のライトセンサスを行い、侵入個体数と目撃個体数の関係についても考察を行った。
自動撮影カメラの観察では往来の様子が鮮明に記録され、多い箇所では0.475頭/日の往来が観察された。フェンス分断部の侵入防止施工法と管理により侵入個体数には大きな差が出ることも確認されたが、季節による侵入個体数の変動が大きく、周辺環境を含むさまざまな要因が侵入個体数に影響していることが考えられた。ライトセンサス調査では、農地側で58個体が観察され、特に開始から5km区間と10kmから終了までの区間での目撃頭数が多いことがわかった。開始から5km区間には河川や道路によるフェンスの分断箇所が多くあること、10、13km地点には河川による大きな分断箇所があること、それら区間の農地側には避難地となる造林地などが多くあることや逆に5~10km区間には民家が点在し、避難地となる造林地などが少ないことが目撃頭数に影響を与えたと考えられた。
今回の調査では自動撮影カメラを使用したことから、侵入個体の数だけではなく個体の特徴やその様子など多くの情報が得られた。カメラの記録とライトセンサスでの目撃個体数を比較すると明らかに差があることから、多くのシカは侵入後畑側の造林地などに定住している可能性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 2009 Annual Research Report

URL: 

Published: 2009-04-01   Modified: 2016-04-21  

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