がん化学療法レジメン管理における評価支援ツールおよび教育システムの構築と臨床応用
Project/Area Number |
21927010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅱ
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
内田 まやこ Kyushu University, 大学病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
Fiscal Year 2009: ¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
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Keywords | がん化学療法 / レジメン管理 / 薬剤師 |
Research Abstract |
【研究目的】がん化学療法を安全かつ有効に実施するには、投与する抗がん剤の種類や用量、方法等を時系列で示した治療計画書である「レジメン」による管理が必要不可欠であり、医学的・薬学的観点からレジメンの妥当性を評価することが重要である。薬剤師は、その職能から、レジメンの科学的評価や抗がん剤適正使用に関与することが臨床上強く求められているが、現状においては、薬剤師個々の経験や知識に依存する部分が大変多くあり、レジメン評価に際しての確認項目や検討手段も未だ十分に確立されていない。そこで本研究では、がん化学療法におけるレジメン評価支援ツールの作成および教育システムの構築を行うと共に、それらの有用性評価を行った。 【研究方法】レジメン評価に必要な確認項目を調査・検討し、それらを集約させたレジメンチェックシートを作成した。情報検索やエビデンスレベルの検索には、検索手順をフローチャートで示した検索支援ツールおよび論文読解を補助する論文チェックシートを作成した。作成した支援ツールは、がん化学療法業務の経験が浅い薬剤師18名を対象として、使用方法や評価方法の教育を行い、支援ツールの使用や教育前後における模擬レジメン評価の正答数により、それらの有用性を評価した。 【研究成果】支援ツールの使用およびレジメン評価方法の教育により、薬剤師18名によるFEC(5-Fluorouracil/Epirubicin Hydrochloride/Cyclophosphamide)レジメン評価の正答数は、7.5±2.6点から19.9±3.8点へと有意に上昇した(p<0.01)。本研究において作成したレジメン評価支援ツールおよび教育システムは、がん化学療法のレジメン管理において、有用であることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)