副腎皮質刺激ホルモン受容体の遺伝子多型が睡眠薬の効果に及ぼす影響
Project/Area Number |
21928027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅲ
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
細野 智美 University of Tsukuba, 附属病院・薬剤部, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2009: ¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
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Keywords | 睡眠薬 / コルチゾール / 副腎皮質ホルモン剤 |
Research Abstract |
本研究は、副腎皮質刺激ホルモン受容体の遺伝子多型の違いによるコルチゾール分泌の違いが睡眠薬の効果に及ぼす影響を調べ、効果的な睡眠薬の選択へ応用することを目的とした。筑波大学附属病院に入院中の患者を対象に、セントマリー病院睡眠質問票を用いた聞き取り調査を行った。対象は、ゾルピデム(ZOL)服用172名およびブロチゾラム(BRO)服用157名である。ZOL群およびBRO群について、さらにそれぞれの群を患者の満足感(不満あり・不満なし)で2群に分類して、患者背景、総睡眠時間、中途覚醒回数および睡眠に影響をおよぼす薬剤の併用割合を調べた。ロジスティック回帰分析は、男性、65歳未満、総睡眠時間6時間未満、中途覚醒回数、副腎皮質ステロイド剤の併用を独立変数、不満ありを従属変数としてオッズ比と95%信頼区間を求めた。その結果、ZOL群とBRO群に共通した不満要因は、総睡眠時間6時間未満であることと中途覚醒回数の多いことであった。また、ZOL群では男性であること、BRO群では65歳未満であることと副腎皮質ステロイド剤の併用が不満要因であった。これより、睡眠薬の種類によって、患者の満足感に副腎皮質ステロイドが影響を及ぼすことが示された。 睡眠薬服用によるコルチゾールの分泌変動について健常成人を対象に検討を行った。尿中17-ハイドロキシコルチコステロイド(17-OHCS)濃度はPorter-Silber反応を、尿中コルチゾール濃度はHPLCを用いて測定した。その結果、ゾルピデム服用において尿中コルチゾール/17-OHCSの低下がみられた。これより、睡眠薬服用時のコルチゾールの分泌低下が睡眠薬の効果に影響を及ぼしている可能性が示され、副腎皮質刺激ホルモン受容体の遺伝子多型の違いにより、睡眠薬の効果が異なる可能性が考えられた。
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Report
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Research Products
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