質量分析計(プリカーサーイオンスキャン法)によるADP-リボシル化タンパク質同定
Project/Area Number |
21930014
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎医学
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
長子 晴美 Shimane University, 医学部, 技術専門職員
|
Project Period (FY) |
2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥550,000 (Direct Cost: ¥550,000)
Fiscal Year 2009: ¥550,000 (Direct Cost: ¥550,000)
|
Keywords | 質量分析 / ADP-リボシル化 / プロテオーム |
Research Abstract |
生体内で重要な役割を果たしていると考えられている"ADP-リボシル化"についての研究を進展させるために、この修飾を受けたタンパク質を特異的に検出する手法を開発しようとした。本助成金の採択決定までに、申請した時点で考えていた研究の一部であるモデルペプチドを使った部分がかなり達成されていたので、今回の助成金ではそこまでの結果をまとめることと、達成されていないタンパク質の消化ペプチドを用いた後半部分の研究を進めることにした。 前半部分をまとめるために以下の3つの目標を掲げた。 (1).5月:「第57回質量分析総合討論会」において発表し、質量分析に詳しい会員から情報を収集する。 (2).6月:世界各国からADP-リボシル化に詳しい研究者が集まる"NAD Metabolism and signaling"において発表し、さらなる研究の進展のための検討をする。 (3).論文作成をする。 (1),(3)を達成したが、(2)については新型インフルエンザの流行のため渡米できなかった。しかしながら10月の「第82回日本生化学大会」において成果を発表し、2月には「第32回生理学技術研究会、第21回生物学技術研究会」において招待講演を行った。 これらの発表によって、修飾されたものを特異的に選択する方法と、その修飾部位およびアミノ酸配列の決定法を確立した。 後半部分として実際のタンパク質からの検討を行うベースとなる、修飾ペプチドの特異的な濃縮方法についての検討を行った。濃縮されたサンプルを使用し、今年度設置された高感度の質量分析計を用い、さらなる研究を行う予定である。 Analytical Biochemistryに論文が発表されると、ADP-リボシル化についての研究を行っている各国の研究者からの問い合わせや共同研究の依頼を受け、この研究の意義の大きさを実感している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)