Project/Area Number |
21935004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生活科学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
楢府 暢子 The University of Tokyo, 教育学部・附属中等教育学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥390,000 (Direct Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2009: ¥390,000 (Direct Cost: ¥390,000)
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Keywords | 環境にやさしい生活 / 家庭科 / 総合的な学習の時間 |
Research Abstract |
○研究の目的 生活文化に根ざす日本人の自然との関わりや海外の状況や相互関係を視点として取り込むことによって、環境に関する興味・関心、知識・理解を深め、今後の自分たち自身の未来のために「環境にやさしい生活」を実践する力を養うための授業を行う。 ○研究の方法 対象:中学1年生 実施授業:家庭科および総合的な学習の時間 方法:日本に培われている気候・風土にあった生活の知恵や地域に即した生活様式を衣食住という具体的な生活例から取り上げるという過去から現在に至る時間的スケールからのアプローチと海外の生活情報という現在における空間的スケールからのアプローチを組み合わせた授業プログラムを作成し、実施する。 ○研究の成果 日本の生活文化にかかわる時間的スケールの部分と環境問題の基本的知識および環境にやさしい生活についての継続的働きかけは分家庭科の授業で行った。一方、総合的な学習の時間で、主に空間的スケールを扱い、外国人講師に外から見た日本の状況について話してもらう、海外在住経験のある日本人に日本の視点で見た海外の様子を聞くといった機会を取り入れた。その結果、教科と総合的な学習がリンクしたカリキュラムを作成、効果的な授業を行うことができた。また、本校での公開研究会では「これからの食生活」という研究授業を行い、年間のまとめを全国から集まった先生方に発信した。 生徒の実践力については、年間を通じて行うことによって、「エコ」という言葉が学年全体に浸透し、調理実習やHRでの清掃などの行動変容につながっていったと思われる。また、伝統行事についても調べ学習やその発表授業を通して、興味・関心を高めることができた。今後は、行事の前にアナウンスを行うなど実施に向けての事前のはたらきかけのみで、活動することが期待される。今年度は主に「食生活」分野を中心に研究の実施をしたので、次年度はこれを踏襲し、住生活、衣生活でも実践を行っていきたい。
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