Re-organizing community in the Red River delta, Vietnam: Diversification of household economy and stabilization of livelihoods
Project/Area Number |
21H03707
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柳澤 雅之 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80314269)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤倉 哲郎 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (70722825)
新美 達也 名古屋学院大学, 経済学部, 准教授 (80773192)
澁谷 由紀 東京大学, 附属図書館, 特任研究員 (90821976)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥11,700,000 (Direct Cost: ¥9,000,000、Indirect Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
|
Keywords | 紅河デルタ / ベトナム / 村落共同体 / 村落データベース / 共同体 / インフラ整備 / 生活レベル / オンライン・フィールドワーク |
Outline of Research at the Start |
本研究では、1990年代以降のベトナム紅河デルタのタインロイ村を対象として、歴史的に形成されてきた村落共同体の変容と再編を明らかにし、現在の農村社会における新たな共同体の形態と機能について考察する。そのために、「社会経済ネットワーク・データベース」の構築、新たな共同体の形態と機能の解明、長期的基盤と短期的要因とのバランス研究を実施する。主要な調査手法はデータベースの構築と分析、現地調査、国内研究会を通じた研究成果の共有と分析であるが、特にコロナ禍に対応した研究手法としては、オンライン現地調査と村人と協働した社会経済調査である。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、1990年代以降のベトナム紅河デルタにあるナムディン省コックタイン村を対象として、歴史的に形成されてきた村落共同体の変容と再編を明らかにし、現在の地域社会における新たな共同体の形態と機能について考察することを目的としている。 コロナ禍のため、当初予定していた調査を実施することはできなかった。しかし、2021年度に繰り越していた資金を活用して、オンライン・フィールドワークの実施、得られた資料の整理、研究成果の発信のための調査報告書作成と、そのベトナム語訳の作成を行った。 オンライン・フィールドワークでは、携帯電話とパソコンを用いて、コックタイン村とインターネットを介して日本各地(研究分担者が居住する地域に分散)とオンラインで接続し、村人に対するインタビュー調査を実施した。その結果、コロナ禍以前から始まった急激な、村内のインフラ整備が急速に進んでいることがわかった。特に、道路、農業用水路、居住域の排水路と上水道整備が急速に進んでいることがわかった。道は舗装され、車の通行を前提として道幅も拡張されていた。上水道の整備は、それまでの井戸水の利用から、メータを用いた上水道利用へと変化をもたらした。このように、村の生活レベルは急激に様変わりした。さらに、そうしたインフラ整備にともなう世帯間の調整に、村落共同体が依然として重要な役割を担っていることも明らかになった。 これらの成果を報告書として作成した。その際に、ベトナム語訳もつけ、村人と共有した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査を実施することができないものの、インターネットを介したオンライン・フィールドワークを実施することができた。日本側の調査メンバーと村人のこれまでの長期間にわたる人間関係に基づくことで、新しいタイプの調査を実施することができた。そもそもの調査を継続することに意味があっただけでなく、新たな調査手法を実現することができたという意味においても意義ある活動ができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
オンライン・フィールドワークで明らかになった、村内の急激なインフラ整備が、村全体のどの範囲におよぶのかを詳しく調査する。インフラ整備の資金、インフラ整備に伴う土地利用の変化に対応した、農民の土地所有の変化、行政村と、行政村の中で生産消費に関わる調整役としての合作社の役割を明らかにする。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)