Project/Area Number |
21H04390
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 6:Political science and related fields
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
武内 進一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60450459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網中 昭世 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究員 (20512677)
佐藤 千鶴子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究グループ長 (40425012)
阪本 拓人 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40456182)
遠藤 貢 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70251311)
佐川 徹 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (70613579)
友松 夕香 法政大学, 経済学部, 准教授 (70814250)
中尾 世治 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (80800820)
楠 和樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (90761213)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥39,520,000 (Direct Cost: ¥30,400,000、Indirect Cost: ¥9,120,000)
Fiscal Year 2024: ¥10,140,000 (Direct Cost: ¥7,800,000、Indirect Cost: ¥2,340,000)
Fiscal Year 2023: ¥11,180,000 (Direct Cost: ¥8,600,000、Indirect Cost: ¥2,580,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | アフリカ / 国家 / 資源管理 / 領域統治 / 国家建設 / 土地 / 伝統的権威 / 植民地 / 政策 / 農村 / 間接統治 / 国際関係 |
Outline of Research at the Start |
従来、アフリカ国家については統治の脆弱性が強調され、特に農村部ではその機能に大きな制約があるという見解が広く受け入れられてきた。しかし、近年幾つかのアフリカ諸国では、農村部においても、土地法、農業、地方分権化などの課題に関して、強力かつ効果的な政策執行が観察されている。本研究は、フィールドワークに基づく国別分析の比較と理論分析を組み合わせて、農村における統治の観点からアフリカ国家論を見直す。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、メンバー間で議論を重ね、各国の状況把握と理論的分析の深化に努めるとともに、国際シンポジウムの開催を通じてアフリカ各国の研究者と意見交換を行った。国内研究会としては、2022年7月30日(発表者は、網中委員、佐藤委員)と12月17日(発表者は、阪本委員、中尾世治氏)に開催した。網中委員は旧ポルトガル領植民地諸国の比較研究の観点から、佐藤委員は南アフリカの研究蓄積を踏まえて、国家について議論を深めた。また、阪本委員はネットワーク研究、中尾氏は西アフリカ乾燥地域の歴史研究の観点から、アフリカ国家論への含意を議論した。西アフリカ乾燥地域は植民地化以前から集権的な国家建設が進められた地域であり、より詳細な研究が必要と判断されたため、2023年度から中尾氏を研究分担者に迎えることとした。 2023年3月6-7日には、ガーナのアクラでガーナ大学との共同セミナーを開催した。セミナーの総合タイトルは、“State and Rural Resource Management in Africa”とし、アフリカ6ヵ国(ガーナ、ルワンダ、カメルーン、南アフリカ、コンゴ民主共和国、モザンビーク)と日本から計41名の研究者が研究発表を行った。本研究プロジェクトからは、佐藤、網中、武内が参加した。セミナーを通じて、ガーナ大学アフリカ研究所をはじめ、参加国の主要大学とのネットワークを強化することができた。内容面についても、国家論に関わる研究発表がほとんどであったため、本研究プロジェクトの遂行にあたって様々な示唆を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究プロジェクト発足からしばらくは、代表者、分担者の間で議論を深め、成果の方向性を明確化することが当初の目標であった。この目標は十分に達成できたと考えている。1年目は関連研究書を刊行し、2年目にはガーナで大規模な国際セミナーを開催したことで、意見交換の機会を数多く得て、議論を深めることができた。現在までの研究進捗は順調だと認識している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は折り返しの年なので、研究成果の具体的なイメージを持てるようにしたい。具体的には翻訳および研究書の刊行を考えており、作業を進めていきたい。翻訳は、コンゴ民主共和国の東部紛争に関するもので、内容が国家論と深く関わるため、代表者と複数の分担者とで作業を進めている。研究書については、分担者を中心とする執筆陣でアフリカ国家論についての論文集の刊行を検討している。今年度の議論を通じて、目次を具体化して行きたい。
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