Budget Amount *help |
¥190,970,000 (Direct Cost: ¥146,900,000、Indirect Cost: ¥44,070,000)
Fiscal Year 2025: ¥33,800,000 (Direct Cost: ¥26,000,000、Indirect Cost: ¥7,800,000)
Fiscal Year 2024: ¥33,800,000 (Direct Cost: ¥26,000,000、Indirect Cost: ¥7,800,000)
Fiscal Year 2023: ¥33,800,000 (Direct Cost: ¥26,000,000、Indirect Cost: ¥7,800,000)
Fiscal Year 2022: ¥33,800,000 (Direct Cost: ¥26,000,000、Indirect Cost: ¥7,800,000)
Fiscal Year 2021: ¥55,770,000 (Direct Cost: ¥42,900,000、Indirect Cost: ¥12,870,000)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、特に細胞競合制御因子Mahjongの機能解析において研究が大きく進展した。Mahjongは、Mahjong欠損細胞が正常細胞に取り囲まれると細胞競合によって排除されることから、その発現量が細胞競合の勝者敗者を決定する、細胞競合の重要な制御因子として同定・命名された(PLoS Biol, 2010)。藤田は、通常は核質に存在するMahjongがストレス環境下において核小体に移行することを見出した。さらに、Mahjong欠損細胞において、核小体にアミロイド様の変性タンパク質凝集体が蓄積することを発見し、Mahjongが核小体におけるプロテオスタシスの重要な新規制御因子であることを明らかにした。Mahjong欠損細胞以外の細胞競合の敗者細胞(リボゾームタンパク質RPL24欠損細胞など)でも、核や細胞質でタンパク質凝集体が観察されている。分担者の井垣も、ショウジョウバエを用いて、細胞競合の敗者細胞ではプロテオスタシスに異常が生じ、その結果ERストレスを介して敗者細胞が細胞死によって排除されることを示している。これらの新しい知見は、タンパク質凝集体の蓄積などプロテオスタシスの低下が細胞競合における敗者のフェノタイプを誘起するという細胞競合現象の本質に関わる新たなメカニズムを提示している。
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