新視点による近世中期俳諧の研究:芭蕉流付合手法の継承・断絶を軸として
Project/Area Number |
21K00309
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
佐藤 勝明 和洋女子大学, 人文学部, 教授 (60255172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 善隆 立正大学, 文学部, 教授 (30287940)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 俳諧 / 近世中期 / 芭蕉流 / 付合手法 / 俳人大観 |
Outline of Research at the Start |
享保期から天明期ころまでの近世中期俳諧を詳細かつ包括的に把握するため、各俳書における入集者と発句数や連句の連衆を一覧化した「俳人大観」の作成に着手するとともに、この時期の連句作品を対象に注釈を行い、付合のあり方を科学的に位置づけていく。具体的には、享保元年からの「俳人大観」を作成し、また、都市系・地方系やその枠に収まらない人々の連句作品を可能な限り注釈する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の交付申請書で「研究実施計画」に記した内容に基づき、2022年度にどれだけの成果が得られたのかを記していく。2年目に行うこととして「研究実施計画」に記したのは、①享保期の「俳書仮目録」の増補を図ること、②「俳書仮目録」に従って、享保2年の俳諧資料を渉猟し、入集者と入集句数を一覧化した「俳人大観」を作成して公表すること、③研究代表者が開発した付合の分析手法を利用して、近世中期の連句作品を撰んで注釈すること、の3点である。 ①に関しては、なお十分なことができているとは言いがたい。というのも、感染症流行の状況から、俳書調査を十分には行えなかったことが、その要因の一つとしてある。また、そもそも「俳書目録」の作成は、そうやすやすと行えるものではなかった、ということもある。調査に代わる手段として、国文学研究資料館の古典籍データベースを活用することを考え、これと既存の俳書年表(広島大学の『近世文芸稿』(六)~(七)など)を組み合わせた結果、かなり充実したものとなりつつある。それでも、網羅的な目録の作成にはほど遠く、ある種の軌道修正も施しつつ、少しずつ範囲の拡大などを進めていくことにしたい。 ②に関しては、順調に作業が進み、享保2年の俳諧資料には可能な限り目を通し、「享保時代俳人大観」と題する連載(『近世文芸研究と評論』誌に掲載)により公表した。 ③に関しては、歌仙一巻にはとどまったものの、麦水編『新みなし栗』所収の「唐がらし」歌仙を分析対象に取り上げ、未注釈歌仙の注釈として『近世文芸研究と評論』誌に公表した。これにより、中興期の連句作品をどう見るか、どう扱うかという視点ができてきたことが、大きな成果だと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度と同様、長く続く感染症流行の余波を受け、俳書の調査が思うに任せないということは、大きな障壁となっている。それでも、インターネット上に公開される俳諧資料が確実に増えていることもあり、「俳人大観」の作成や連句作品の分析に関しては、ほぼ順調に作業を進められている、ということが言える。問題は「俳書目録」の作成にあり、これは一朝一夕にできるようなものでないということを、作業を始めてつくづく思い知るようになった。むしろ、これは「俳人大観」を積み上げながら、徐々に整備していくことが望ましいと、現在は考えるようになっている。そのように軌道修正をしたところで、「俳人大観」の作成と連句作品の分析を本研究の両輪と位置づけ、それらを通して「俳書目録」の基盤を作りたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の「研究実績の概要」や「現在までの進捗状況」にも書いた通り、②「俳人大観」の作成・公表と、③連句作品の分析とその評釈稿の公表に関しては、この2年ともほぼ順調なペースで作業ができている。そして、①「俳書目録」の作成については、完全なものの作成を目指すのではなく、②や③の作業を通して「俳書目録」の基盤を作る、という具合に軌道修正を行っている。②と③を推進することは、これまでの経緯からしても問題はとくになく、まずはこれらを確実に行っていくことにしたい。俳書の調査に関しては、なお感染症の状況が予断を許さず、可能な範囲で少しずつ行えればと念じている。。
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Report
(2 results)
Research Products
(20 results)