近世後期を中心とした待遇表現の地域差に関する歴史社会言語学的研究
Project/Area Number |
21K00549
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02070:Japanese linguistics-related
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
森 勇太 関西大学, 文学部, 教授 (90709073)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 敬語 / 丁寧語 / 行為指示表現 / 受益表現 / 待遇表現 / 歴史社会言語学 / 行為指示 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,待遇表現の地理的・歴史的変種を調査することで,各変種の待遇表現の運用の差異がなぜ,どのようにして生まれてきたのかを明らかにすることである。社会のありようが言語の運用に大きく関わる待遇表現・行為指示表現を,共通の枠組みで記述し,各地域を対照させる。本研究では,近世後期の京都・大坂・尾張・江戸の待遇表現の運用を調査し,その社会変化との関係について考える。 具体的には近世後期を対象とし,[1] 行為指示の談話的研究,[2] 各方言の待遇表現についての研究((2-1) 丁寧語・尊敬語の運用,(2-2) 対称詞の運用)を実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は,待遇表現の地理的・歴史的変種を調査することで,各変種の待遇表現の運用の差異がなぜ,どのようにして生まれてきたのかを明らかにすることである。本研究は「[1]行為指示の談話的研究」と「[2]各方言の待遇表現についての研究」の2つの研究を柱にしているが,このうち2023年度には,以下の研究を実施した。 [1]行為指示の談話的研究=当期には,行為指示表現の談話的研究を実施するために,先行研究の枠組みの見直しを進めていたため,口頭発表・論文化に至る業績はなかった。すでに2024年度に実施する予定だった段階まで来ているものの,引き続き,日本語研究の中での行為指示表現研究や,欧米の語用論におけるポライトネス研究の見直しを進め,より多くの研究に適用しうる枠組みを検討していきたい。 [2]各方言の待遇表現についての研究=近世後期における上方(京・大坂)と江戸の丁寧語の運用について,2022年度に論文投稿済であったが,2023年4月に刊行された。なお本論文は第6回日本語文法学会論文賞を受賞した。これらの地域差の研究をさらに進めるべく基礎的なデータ収集を実施していたため,今期の口頭発表はなかったが,今後さらに検討を進め,待遇表現の地域差を明らかにしていきたい。 いずれも研究代表者の以前の研究と合わせ,行為指示・丁寧語といった待遇表現においては,地域差が明確に見られることがデータによって実証的に示され,社会のありようと関連づけられることが表し得たものと考えているが,残り期間でもさらに研究を進め,より詳細に地域差と歴史的変化を明らかにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度までに,[1]行為指示の談話的研究のデータ収集と,[2]各方言の待遇表現についてのデータ収集,および論文発表の予定としていたが,ともに達成することができ,さらに[1]についての論文発表も完了している。ただ,[2]で挙げていた対称詞の運用に関するデータ収集は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後ともデータ収集を進めるともに,成果発表も予定通り進めていく予定である。特に対称詞のデータ収集に力を入れる必要があるが,対称詞については予備調査を通して地域差を表しにくいと感じており,他の要素も候補に入れ,地域差を示すことのできる項目を調査する必要がある。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)