Project/Area Number |
21K00556
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02070:Japanese linguistics-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高山 知明 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (20253247)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | オノマトペア / 音象徴 / 音韻論 / 擬音語 / 擬態語 / sound symbolism / mimetic / オノマトペ / 擬声語 |
Outline of Research at the Start |
日本語の音象徴(sound symbolism)に関して,音韻的な構造面を重視した,歴史的研究に資するデータベースを作成する。本研究は,音象徴に関する研究およびその歴史的変化に関する研究を更に推し進めるための基礎資料となるものである。 主要な史的文献(辞書類)に基いてデータを抽出し,それらを整理・分析して利用可能なデータベースとする。その成果は,文献資料の限界を具体的に見極める上でも役立ち,日本語の音象徴の構造が歴史的にどのように変化しているか,変化していないのはどのような部分かを解明する資料となる。語彙研究中心の先行の成果を踏まえつつ,音象徴の音韻面の構造・複層性を重視する。
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Outline of Annual Research Achievements |
一見、自由奔放に作られているかに見えるオノマトペアであるが、先行研究によっても明らかにされているように、実際には一定の規矩に従い、きわめて構造的に作られていることが分かっている。これは、主として現代語の分析によって明らかにされている事実であるが、過去に遡ってみても、おそらくオノマトペアの構造の基本的な骨格は変わらないものと見込まれる。この後、オノマトペアについての言語変化をより具体的に明らかにしたい。 歴史的に何が変わっており、また、何が変わっていないのかについては、必ずしも明らかではない。また、変化が見られたとして、個々の表現形式の変化に留まるのか、それとも、その仕組みに関わる部分での変化なのかについても、まだ十分に見極められておらず、その点についても明らかにする必要がある。 過去の日本語に関する情報は不完全であるが、ある程度、組織的にデータを整備して、時代間の比較がより明確に行えるよう更に工夫する。 時代間の相互の比較において、困難な問題に直面したため、それらの課題が解決できるようにデータ整理の最適な方法を模索中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
時代間の相互の比較において、形態としての歴史的同一性に関する判断において、困難な問題に直面しており、それらの課題を回避し、当面、解決できるようにデータ整理の最適な方法を模索中である。この後、無理に歴史的同一性に関する判断は下さずに、それをいったん保留したかたちでも、使いやすいデータの整理法を考える必要がある。 ただし、昨年度、予期せぬかたちで、学内教育組織の役職(人文学類長)に就いたため、当初の計画に照らし合わせると、十分な研究時間を割くことができなくなった。学内の管理運営業務を優先せざる得なくなり、大幅に研究に充てる時間が減った。そのことが、遅れの主要な要因となった。
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Strategy for Future Research Activity |
本来の計画内容に沿って、時間的制約が厳しい中、可能な範囲で、着実に作業を進め、成果に繋げていく。
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