Project/Area Number |
21K00715
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
佐々木 大和 帝京大学, 理工学部, 助教 (00880486)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | リーディング / 英文読解 / 音韻符号化 / 音韻処理 / 強勢 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,日本人英語学習者の読解中の音韻符号化を検証する。先行研究では,音韻符号化における日本人英語学習者の読解熟達度や音韻認識能力の熟達度の影響を検証した研究が少ない。また,読み方や読解指導による黙読中の音韻符号化の程度やプロセスの変化が検証されていないといった限界点がある。したがって,本研究では,(1) 日本人英語学習者の読解・音韻認識の熟達度による読解中の音韻符号化の違い,(2) テキスト理解度と読解中の音韻符号化の関係性,(3) 読み方による読解中の音韻符号化の違い,(4) 指導による読解中の音韻符号化の変化を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,日本人英語学習者の読解中の音韻符号化を検証する。先行研究では,音韻符号化における日本人英語学習者の読解熟達度や音韻認識能力の熟達度の影響を検証した研究が少ない。また,読み方や読解指導による黙読中の音韻符号化の程度やプロセスの変化が検証されていないといった限界点がある。したがって,本研究の目的は (1) 日本人英語学習者の読解・音韻認識の熟達度による読解中の音韻符号化の違い,(2) テキスト理解度と読解中の音韻符号化の関係性, (3) 読み方による読解中の音韻符号化の違い,(4) 指導による読解中の音韻符号化の変化を明らかにすることであった。 2023年度は,日本人英語学習者が英文を黙読している際にプロソディーの一種である強勢を処理しているかどうかを調査した。具体的には,強勢位置を操作した英文をPC上で日本人大学生に読んでもらい,その英文ごとの読解時間を計測した。また,協力者には英文読解熟達度テストも受けてもらった。結果として,英文読解熟達度に関わらず,黙読中にも強勢を処理していることが示唆され,日本人英語学習者は英語母語話者と同様,黙読中にも単語中の音素だけでなく,強勢といったプロソディーも処理している可能性があることが示された。今後はこの実験を論文としてまとめる予定である。また,次の実験では,英文黙読中の強勢処理だけでなく,英単語どうしの並びにおける強勢処理を調査する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日本人英語学習者の黙読中のプロソディーの処理をより詳細に検証するために,英文黙読中における強勢の処理だけでなく,英単語どうしの並びにおける強勢の処理や読み方による黙読時の音韻処理についても調査する必要があるため,やや遅れていると判断し,補助事業を次年度へ延長することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
英単語どうしの並びにおける強勢の処理(ストレスクラッシュ)と読み方による黙読時の音韻符号化の特徴について検証を行っていき,日本人英語学習者の黙読中の音韻処理の特徴についてより詳細に調査を行っていく予定である。また,実験で得られた研究成果発表に関しては,国内の学会だけではなく,海外の学会でも積極的に発表を行っていき,論文にまとめていく予定である。
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