Project/Area Number |
21K00869
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Waseda University (2023) Kanazawa University (2021-2022) |
Principal Investigator |
黒田 智 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (70468875)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 歴史図像学 / 宝物論 / 真宗寺院 / 加越能地域 / 荘園・村落 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、前近代日本における地方寺社の宝物と宝物がまとう物語=寺社縁起に関する文化史研究である。地方寺社に伝存してきた宝物と縁起、由緒書、宝物目録等の分析・読解により、それらを創り出し、享受してきた中近世の地域秩序とその変容をとらえたい。それはまた、天皇や公家・武家といった前近代の中央権力の中枢に伝来してきたハイカルチャーの系譜と民衆文化に流れる伏流水のごときローカルチャーの系譜との関係を明らかにすることでもある。歴史、文学、美術研究の交差点に立ち、地域史と環境史に重点をおいた新しい文化史研究を進める。
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Outline of Annual Research Achievements |
福井県あわら市吉崎願慶寺の文化財補充調査を2回実施した。総点数約700点余の古文書・文化財類のすべての調査を終えた。中世吉崎御坊跡に立つ願慶寺には、嫁脅しの肉付き面や18世紀後半の日記類、絵図、懸幅縁起絵など、中世吉崎御坊の歴史を考えるための貴重な史料群がある。これらの①史料目録を公表し、②歴史資料館にて特別展開催の準備をかねて、③「嫁脅し肉付きの面」や日記類の考察を進めつつある。 また、群馬県中之条町六合地区赤岩の古文書・文化財調査の着手した。本調査は、科研終了後となるが、これまでの調査の蓄積を生かしながら予備調査を進めることができた。 さらに、金沢市埋蔵文化財センターによる真宗関連史料調査に参画し、金沢市善性寺、同善福寺の調査を実施し、報告書が刊行予定である。金沢市本龍寺所蔵の奈良絵本「さよひめ」の輪読会を継続中である。 「熊坂大仏と松龍寺千体仏」(『日本歴史』897号)、「「四戦場図屏風」を読む」(岡野有里香氏と共著。堀新『戦国軍記・合戦図屏風の研究』2024年)が刊行され、「点定札の発見」(『日本歴史』)を公表予定である。 そのほか、愛荘町歴史文化博物館特別展「水争いと縁起絵巻」にて「たたかう神仏の図像」と題する講演を行なった。2024年度東京歴史科学研究会58回大会委員会企画「環境からセンゾンを問いなおす」では、「風雨の表象と水災の記憶 中近世越中の縄ヶ池と井波風」と題する報告を予定している。
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Report
(3 results)
Research Products
(19 results)
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[Book] 家康徹底解読2023
Author(s)
堀 新、井上 泰至
Total Pages
388
Publisher
文学通信
ISBN
9784909658951
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