Corresponding to general history exhibition considering the background of the establishment of the regional biota: Toward the renewal of the regional museum
Project/Area Number |
21K01011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03070:Museology-related
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Research Institution | The Yokosuka City Museum |
Principal Investigator |
内舩 俊樹 横須賀市自然・人文博物館, その他部局等, 学芸員 (20463086)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 地域生物相 / 三浦半島 / 身近な生物 / 昆虫 / 食草 / 博物館 / 植物 / 生物相 / 地域比較 / 総合的展示 |
Outline of Research at the Start |
所属博物館の総合的な通史展示の更新に合わせて、従来から地域史的な位置づけが限定的であった昆虫類等生物資料の展示に関する問題を解決するモデルケースとして、当地域の近世から現代にわたる気候変動や土地利用変化を考慮した域外4地域の生物相を比較対象とする。現地調査および文献・標本情報の収集を通じて各地域の“身近な生物”を浮かび上がらせ、当博物館において各時代の“身近な原風景”の構成要素として、収集した標本を通史展示の各所へと位置づけることを試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
報告者の所属博物館がフィールドとする神奈川県南東部の三浦半島の地域生物相の成立背景を明らかにするため、地域生物相成立史に関連づけた3つの地域(①東京都伊豆諸島[夏期]、②茨城県東茨城郡南部[春・秋期]、③東京都多摩丘陵地域[春・秋期])にて、“身近な生物” を選定するための生物相調査を行った。また、①に関連して①’ 静岡県伊豆半島南岸地域[夏期]および東京都小笠原諸島[春期]を、③に関連して③’ 東京都檜原村[夏期2回]の調査も、それぞれ行った。 前述した3地域の調査に際しては、前年度までに購入した高解像度撮影装置により、①および①‘では延680種、②では延162種、③および③’では延369種の動植物について生態写真の画像データを取得した。文献ベースでの情報収集については、主に③の地域について追加データを追加し、リストを作成した。 上記にて示した三浦半島以外の地域と対比することになる三浦半島の昆虫相については、延897種について生態写真の画像データを取得するとともに、およそ10年ぶりとなる三浦半島の「身近な昆虫」リストの改訂に向けた作業を進めた。その一環として、報告者の所属博物館に隣接する平和中央公園においておよそ3年間にわたり継続中の調査事業の前半2年分について調査結果を2024年3月に報告した*。また、報告者とともに三浦半島地域の昆虫相を調べている外部団体との半世紀にわたる活動について振り返り、2024年2月に開催された全国科学博物館協議会研究発表大会にて口頭発表を行った**。 *内舩俊樹 2024 横須賀市平和中央公園における昆虫等調査 (予報). 横須賀市博研報(自然), (71): 13-20. **内舩俊樹 2024 研究団体と歩む半世紀~学芸員の活動の揺籃としてのコミュニティ~. 第31回全国科学博物館協議会研究発表大会資料, 115-123.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
三浦半島以外の4地域各季節の生物相現地調査については当年度9回の調査を3地域にて遂行した。上記の調査に加え、三浦半島との比較精度を高めるため、対象4地域に関連した追加地域調査も予備的に実施できた。これらの現地調査にあたり、計画通り購入した高精細近接レンズもしくは高精細望遠レンズを高解像度撮影装置に組み合わせることにより、延1,211種の動植物について生態写真の画像データを取得した。また、生物相現地調査で確認した植物の同定については、前年度までに確立したルーティンにより、取得した生態写真の画像データや採集した葉などをもとに調査協力者による同定を行った。 一方、文献ベースでの情報収集については、現地調査における雨天時の文献収集活動として位置付けており、調査時に好天だったこともあってWebや所属博物館収蔵図書での収集にとどまった。 上記にて示した三浦半島以外の地域についての現地調査および文献調査の進捗については、追加地域調査も含め計画どおりの進展と言えた。三浦半島地域の調査については、延900種近い追加データを得られた一方で、同地域の調査リストの改訂までは完遂出来ず、一部の地域の昆虫相についての公表にとどまった。これらのことから、総合的な進捗は計画通りという判定とした。
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Strategy for Future Research Activity |
三浦半島以外4地域の生物相現地調査については、研究期間内の遂行を目指して計画通りに実施する予定である。一方で、これら4地域と三浦半島とを比較する際に、比較精度を高める(各地域の動植物の中から三浦半島の動植物相からは極端にかけ離れた要素や各地域の固有要素を排除するなど)ため、4地域にそれぞれ関連する追加地域調査(①奄美大島に対する沖縄本島、②伊豆諸島に対する伊豆半島や小笠原諸島、③東茨城郡南部に対する東北地方太平洋岸、④多摩丘陵地域に対する奥多摩地域)を想定し、精度の高い比較に向けたデータ収集を行っており、うち①、②、④に関する3地域については既に予備調査を実施している。 植物については、高解像度画像入力装置を中心とした採集植物体のスキャンデータ収集装置により、展示として利用可能な高精細植物画像の取得を進めたい。 文献ベースでの情報収集については、できるだけ現地調査より速いペースで進め、調査対象4地域ごとに全体像が把握できるようリスト化し、現地調査における確認および同定ならびに “身近な生物” 選定を効率的に進められるようにする。 前項〈現在までの進捗状況〉でも記したとおり、前年度から見直しを行っている2013年度から2020年度までの三浦半島の横須賀市内19カ所の昆虫調査記録について、“身近な昆虫” の候補になり得る種のリストアップを行い、地域間比較において三浦半島の生物相側でも精度を高めておきたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)