スタートアップ・エコシステムの発展におけるアクセラレータの役割:アジアの事例研究
Project/Area Number |
21K01669
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Asian Growth Research Institute |
Principal Investigator |
岸本 千佳司 公益財団法人アジア成長研究所, 研究部, 准教授 (70334026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 智治 長崎県立大学, 経営学部, 准教授 (50845013)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | スタートアップ・エコシステム / アクセラレータ / スタートアップ / エコシステム |
Outline of Research at the Start |
本研究の題目は「スタートアップ・エコシステムの発展におけるアクセラレータの役割:アジアの事例研究」である。近年スタートアップ支援の新たな手法として普及する「アクセラレータ(accelerator)」に焦点を絞り、その活動や成果・貢献の分析を行い、またその他の関連アクターの動向もアクセラレータの分析を通して垣間見ることで当該地域のエコシステムの特徴を描きだすことが狙いである。 調査対象は、台湾と中国および日本の幾つかの地域であり、事例分析を積み重ね、各地のアクセラレータの活動とエコシステムの発展状況の特徴を解明する。加えて、日本が、台湾や中国の事例から汲み取るべき示唆についても考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近年スタートアップ成長促進の新たな仕組みとして注目される「アクセラレータ(accelerator)」の活動に焦点を当て、アクセラレータがアジア(台湾・日本等)のスタートアップ・エコシステムの発展において如何なる役割を果たし、どのような貢献をしているかを解明することが目的である。R5年度は本プロジェクト3年目で、関連文献・資料の収集・整理、および主に台湾に関する調査と事例分析を可能な限り実施する予定であった。研究実績としては、主に次のようなことがある。 第1に、アクセラレータおよびスタートアップ・エコシステムに関する理論的研究および事例研究について、これまでと同様に既存文献・資料の収集・整理を行った。 第2に、台湾に関する事例研究である。台湾は半導体と中心とする電子産業の発展、およびスタートアップ推進とそれと大企業との連携を通じた次世代産業振興により、近年存在感を増している。また日本との交流も盛んで、日・台連携による経済活性化が日本側でも関心を持たれている。これを背景に、本研究でも台湾のスタートアップ・エコシステムの発展状況に関して、現地関係者への取材に基づく事例研究を進めている。R5年度は、オンラインおよび現地訪問を通して数件の面談調査を行った。具体的には、台湾のアクセラレータおよびベンチャーキャピタルに対してオンラインによる面談調査を数件、加えて2024年1月には約1週間の台湾滞在中にアクセラレータ、スタートアップとの連携に取り組む大企業、関連テーマの研究機関に訪問し数件の面談調査と資料収集を行った。以上を踏まえ、アクセラレータおよびエコシステムに関連する事例研究論文を執筆した。 第3に、関連するテーマでの講演、セミナーでの報告もおこなった(以上で言及した研究成果の具体的な内容については、「研究発表」欄をご参照)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、近年、経済成長と新興産業発展を支える仕組みの1つとして重視されるスタートアップ・エコシステムに注目し、とりわけエコシステムのハブとなりつつあるアクセラレータの果たす役割を解明することが目的である。アジア(台湾と中国)および日本国内の幾つかの地域を調査対象とし、事例研究を積み重ねることをプロジェクトの主要な内容としている。そのために、各地域(台湾の主に台北・北部エリア、日本の首都圏と地方圏〔主に福岡・北九州〕、可能なら中国の上海エリアを予定)でアクセラレータやスタートアップ等に対する訪問調査を(プロジェクト全期間で)数件~10数件ずつ実施することが当初の計画であった。 現地調査に関しては、はじめの2年間(R3・R4年度)はコロナ禍による行動の制約があり不十分にしか実施できなかった。国内外での出張を自粛したため(もしくは事実上不可能であったため)、予算の執行でも滞りが生じた。 ただし、R4年度には、台湾については、現地スタートアップ支援業界関係者に対してオンラインでのインタビューを数件実施し、R5年度もこれを続け、合計10件近い面談調査を実施した。加えて、2023年2月および2024年1月にそれぞれ1週間程度の出張と現地での訪問調査も実施できた。これらの調査結果を踏まえアクセラレータやエコシステム関連の事例研究論文も数本執筆した。 しかしながら、本プロジェクト開始から3年経過した時点として、これまで一定の成果が出たものの、「やや遅れている。」と自己評価している。その理由は、日本および中国での現地調査があまり進んでいないことである。とりわけ中国での調査は、昨今、米中対立の影響もあり、外国人による現地でのハイテク産業に対する踏み込んだ調査はやり難い状況があるため、当初計画通りの実施は困難と思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究プロジェクトはR3~R6年度の4年計画である。R3~R5年度は、上述のように、はじめの頃はコロナ禍の影響等で国内外の出張・現地調査が予定通りは実施できず、若干の滞りがあったので「やや遅れている。」と自己評価している。 当初計画では、プロジェクト期間中に、調査対象地域(台湾、日本の首都圏と地方圏〔主に福岡・北九州〕、可能なら中国の上海エリアを予定)の各々で、アクセラレータやスタートアップ等に対する訪問調査を数件~10数件ずつ実施し、それを踏まえて事例研究を積み重ねることを予定していた。 「現在までの進捗状況」で述べた通り、台湾に関する調査は、オンラインの活用と出張による現地調査を通して相当程度進んでいる。中国での調査については、昨今、米中対立の影響で外国人による現地でのハイテク企業やスタートアップ等への訪問調査に多少の困難が予想される。そのため、現地調査よりも公開され入手可能な文献・資料の収集・分析に重点を置くことにする。今後の研究の推進方策としては、台湾に関する調査研究の一定の進展を踏まえ、これを継続しつつ、日本国内での調査にもう少し注力する予定である。近年日本では、半導体に加えスタートアップ推進分野においても台湾との連携による成長エネルギーの導入に関心が高まっている。台湾の実情を詳細に調査・分析し、合わせて日本の事例も研究することは、日・台間の交流推進に向けた理論的・学術的貢献となることが期待される。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)