SDGsの達成に向けたデザインの視座に基づく創造的課題解決型教育手法の構築
Project/Area Number |
21K02757
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
伊藤 慎一郎 京都産業大学, 情報理工学部, 准教授 (60826098)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | デザイン教育 / 創造的課題解決 / SDGs / 持続可能な開発目標 / デザイン |
Outline of Research at the Start |
2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けた課題解決を担う人材教育手法の確立が急がれるが、SDGsは特定分野の専門性のみでは達成が困難であり、専門分野を横断した人々の協働が必須である。 異なる専門性を持つ人々が協働し共に創造的に問題解決を行うための共有言語となるデザインに着目し、デザインの知見を持たない教育者と学習者を対象とした、デザインの創造的課題解決性を活用したSDGsの達成に資する人材育成のための教育手法の構築を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、SDGsの達成に資する人材育成のためのデザインの視座に基づく創造的課題解決型教育手法を構築することを目的とする。デザインの専門性を持たずともデザインの視座に基づいた創造的課題解決型教育手法を実施可能とするための教材と教育プログラムを開発することを目指している。今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で対面での研究活動が制限されたが、対面とオンラインのハイブリッド方式のデザインワークショッププログラムを設計し,京都、福岡、山口、大分の多拠点をオンライン接続した市民参加型デザインワークショップを実施した。本市民参加型デザインワークショップの成果の動画はオンライン公開した。 また、サーキューラーデザインの視点から廃プラスチックを活用したプロトタイピング手法を開発した。これは、オープンソースのプラスチックリサイクルプロジェクトであるPrecious Plasticによる廃プラスチック射出成形とデジタルファブリケーション技術での型製作を組み合わせることによって実現された。また、インクルーシブデザインの視点から遊びデザインプロジェクトの実施した。これらのプロジェクトの成果は、Maker Faireにて展示・発表した。対面での展示発表と併せて、VR/ARによるデジタル展示を同時に実施した。 さらに、高校生向けにSDGsとデザイン教育の事例集を作成し、京都市内の教育機関と連携してネットワークを構築した。来年度は、中学生を対象にSDGsをテーマとしたデザイン思考の授業を提供する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の研究活動は、コロナ禍の影響で予定していた調査の一部が延期となった。しかし、SDGsをテーマとする市民参加型デザインスプリントは、対面とオンラインのハイブリッド方式で実施できた。このデザインスプリントでは、社会課題を分析し、解決策を提案するプロセスを試行した。また、デザイン方法論のための資料の日本語翻訳も進めた。これらの活動によって、物理的環境に制限のない教育手法への知見を得ることができた。現在、これらの知見に基づき、SDGsに資する人材育成のための教材と教育プログラムの開発を行っている。今後は、本教育手法を実施するための教育者向けのガイドラインや学習者向けのワークシートなどを作成し、評価実験を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、開発した教育手法の改善・再検証・公開を行う。今年度で開発した教育手法を実際にワークショップで適用し、その効果を評価する。ワークショップは中学校と大学生を対象に行い、アンケート調査とインタビュー調査でフィードバックを収集する。また、SDGsやデザイン教育の専門家にもインタビュー調査を行い、質的な評価を得る。本研究の成果発信については、学会で報告することを予定している。また、SDGs市民参加型ワークショップも継続的に実施していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
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[Book] 5 years of the GLOBAL GOALS JAM IMPACT REPORT2021
Author(s)
Boaz Paldi, Marco van Hout, Yanfang Zhang, Tokushu Inamu- ra, Yasuyuki Hirai, Shinichiro Ito, Sanmitra Chitte, Sanjay Gupta, Paul Bestebreurtje, Emer Beamer, Mohamed Muse Hasan, Nadim Choucair, Simona Maccagnani, Guilherme Toledo, Kelsie Stewart, Anneke van Woerden
Total Pages
172
Publisher
The Digital Society School, Amsterdam
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