インターネット嗜癖傾向における注意バイアスの増強要因に関する実験臨床心理学的研究
Project/Area Number |
21K03066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
津村 秀樹 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (70636836)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | インターネット嗜癖 / 注意バイアス / ストレス / コルチゾール |
Outline of Research at the Start |
インターネットを嗜癖の対象とするインターネット嗜癖が臨床心理学、精神医学上の問題として生じてきた。インターネット嗜癖を持つ者は、急性ストレス下においてインターネット関連刺激に選択的に注意を向ける注意バイアスを持つことが報告されているが、インターネット嗜癖に見られる注意バイアスを増強する要因を明らかにした研究は少ない。そこで本研究では、インターネット嗜癖傾向を持つ者における、インターネット関連刺激に対する注意バイアスの増強要因を実験心理学的方法を用いて明らかにすることを目的とする。本研究の結果から、インターネット嗜癖の新しい認知行動療法の確立に貢献する基礎的なデータを提供しうると考えられる。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、インターネット嗜癖とポジティブ感情の関連性、およびそれらの関係の背景にある生理的特徴を明らかにすることを目的として、インターネット嗜癖とアンヘドニア、および起床時コルチゾール反応(cortisol awaking response: CAR)の関連性を検証する実験を実施した。インターネット嗜癖は、自己評価式質問紙のInternet Addiction Test (IAT) を用いて測定した。アンヘドニアは、自己評価式質問紙の日本語版Snaith Hamilton Pleasure Scale (SHAPS-J)を用いて測定した。起床時コルチゾール反応は起床後30分をピークとしてコルチゾール値が上昇する状態であり、生活上の全般的なストレス反応を反映する生理学的指標として用いられている。本研究では、土曜日、日曜日の起床直後と起床30分後に唾液を採取するように求めた。唾液中コルチゾール濃度は、Enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA法)で測定した。倫理審査申請の承認後、大学生を対象として、実験参加者募集を行い、個別に実験を実施し、一定数の実験参加者からデータを得ることができた。しかしながら、新型コロナ感染症の影響で実験参加者数が少なく、研究期間中に予定していたサンプルサイズを確保することができなかった。そのため、研究期間を1年間延長し、データ収集を継続する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響で実験参加者数が少なく、研究期間中に予定していたサンプルサイズを確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症の影響で実験参加者数が少なく、研究期間中に予定していたサンプルサイズを確保することができなかった。そのため、研究期間を1年間延長し、引き続き実験を行い、データ収集を継続する予定である。9月までに必要なサンプルサイズを確保し、10月~12月にデータ解析を行い、1月~3月に本研究の結果を論文等にまとめる予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)