Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
1)ヒト口腔常在性の日和見病原菌であるアンギノーサス群レンサ球菌(AGS)の一菌種Streptococcus anginosusのβ溶血株はストレプトリジンS(SLS)を産生し溶血性やヒト細胞傷害性を示す。ヒト口腔上皮癌細胞株HSC-2を対象としてSLS依存的な応答反応を検討した結果、カルシウムイオンの細胞内流入や最初期遺伝子群(IEGs)の顕著な発現亢進が確認された。これらはSLSを産生するアンギノーサス群レンサ球菌のヒトに対する潜在的な病原性の解明に資する有用な知見を与える。 2)AGSはヒト口腔に存在する日和見菌で歯肉溝に存在するレンサ球菌は、歯周病や歯科治療により簡単に血流に移行する。SLSはAGSに属するβ溶血性菌株が産生する病原因子で宿主細胞にダメージを与える。Streptococcus anginosus subsp. anginosus(SAA)のSLS依存的細胞溶解活性と血流との関係を検証した。β-溶血性SAAの培養上清中のSLS依存性溶血活性はヒト血清アルブミン(HSA)により安定化された。この事はβ-溶血性SAAが分泌するSLSだけでなく他のSLS産生レンサ球菌由来毒素の安定化を示唆しており、SLS産生レンサ球菌が血流へ移行する際のリスクに関する新しい知見を提供した。 3)ヒトSGLT2(hSGLT2)分子モデルを腸炎ビブリオSGLT2の結晶構造を鋳型として作成し、c-配当型SGLT2阻害化合物との相互作用を解析した。CanagliflozinはhSGLT2のN75,S287,K321,Q457と、DapagliflozinはR46,R49,I76,S78,M216,S393と、IpragliflozinはA69,M596,Q600と、EmpagliflozinはS78,G79,K154,D158,S393と、TofogliflozinはR49,M216,A389,S392,S393と、LuseogliflozinはR49,S74,S78,G79,H80,K154,D158,S393と反応した。SGLT2阻害剤の構造解析は腫瘍組織でのエネルギー代謝制御化合物の開発に繋がる。
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