Project/Area Number |
21K10770
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Jobu University |
Principal Investigator |
本吉 美也子 上武大学, 看護学部, 教授 (70612836)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | フットケア / シャボンラッピング法 / 足病変予防 / 洗浄効果 / 実験研究 / 保湿性 / 足浴 / シャボンラッピング / 足病変 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は足病変の予防と改善に向けたフットケアの一つであるシャボンラッピング法による効果を明らかにすることである。この方法の優れている点は、ベッド上でも家庭でも特別な道具無しで手軽に実施できることにある。 3年間の研究期間内には、①洗浄効果のある十分な泡立ちのシャボンラッピングを作成する方法を確立させ、②①のシャボンラッピングを用いて健常な成人を対象にフットケアによる汚染の落ち具合や皮膚の保湿度、爽快感などのデータを評価しその効果を確認する。③さらに②で効果が確認された方法を用いて、病院や施設で療養している患者を対象にフットケアを実施し、客観的・主観的データを測定しその効果を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
23年度は実際の患者に対してその効果を確認するため、入院中の患者にシャボンラッピング法によるフットケアを実施した。対象は慢性期疾患により入院中で入浴が1回/週に限られている患者20名である。 液体石鹸ワンプッシュ(約3ml)と温湯50㏄をビニール袋でよく泡立て、左右別々に下肢を挿入し5分間据え置く。その後、泡もしっかり拭き取りながらビニール袋を取り除き、温タオルで石鹸分をきれいに拭き取る。さらにワセリンを2FTU(finger tip unit)ずつ下肢全体に塗り込んだ。 フットケア実施期間は2週間。入浴日を除いて約1日おきに実施し、ケアを実施する前後で両下肢の皮膚(足背・足底上部・足底下部・内踝・外踝)の水分量を測定し、皮膚の状態を画像で記録した。その結果、2週間後にはほとんどの患者の皮膚の水分量が有意に上昇していた。また視覚的にも、乾燥傾向にあった患者の皮膚が潤い、ハリも見られるようになっていた。コミュニケーションが取れる患者からの感想として「気持ちが良い、入浴したみたい」という声が聞かれ好評であった。 今回対象となった患者の半数以上が長期間寝たきりで、関節の拘縮がみられ座位の保持が困難な者も多かった。しかしシャボンラッピング法はベッド上でビニール袋と温タオルのみを用いて行うため、従来の足浴で使用するバケツや温湯などが不要であり、手軽に短時間で実施することができた。そのため頻回に入浴ができず、ベッド上での足浴も困難な患者に対するフットケアとして適していると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
22年度は健常者に対してシャボンラッピング法によるフットケアの効果を確認し、23年度は入院患者に対する効果も確認でき、概ね予定通りに実験研究は進めることはできている。しかし年度末に近い時期に実施した実験のため、蓄積したデータの分析が遅れており1年間の延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまで蓄積した実験データを分析し、学会発表および論文として投稿していく。
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