Project/Area Number |
21K10802
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
糸島 陽子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (70390086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 宣慶 滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (00433699)
植村 小夜子 佛教大学, 保健医療技術学部, 教授 (10342148)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 看取りケア / 臨床推論力 / アバター / 教材開発 / 仮想空間コミュニケーション |
Outline of Research at the Start |
本研究は、看取りケアに必要な臨床推論力を育成する仮想空間コミュニケーション教材開発を目的とする。 看取りに近い患者のシナリオをもとにアバターを作成して、患者・家族(教員)が仮想空間の中でコミュニケーションをとりながら、看取りに必要なケアを体験していく。 プレ調査後、新人看護師および訪問看護師に体験してもらい、学習者がどのようなサインを見て判断・行動したのか、録画した映像をもとに、臨床推論のプロセスについてインタビュー調査を行う。また、体験前・後で、看取りに関する知識、学習者満足度・自信等について比較分析を行い、学習者に対する仮想空間での看取りケアに対するVR教材の効果を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
R4年度は、R3年度作成したシナリオを用いてプレ調査を行った。
対象者は、新卒1名、中堅2名、教員経験のある上級者1名の計5名で、Frommeltの医療者のターミナルケア態度尺度日本語版(FATCOD-FormB-J)の「死にゆく患者へのケアの前向きさ」は、2名上昇、3名低下、「患者・家族を中心とするケアの認識」は、4名上昇、1名低下、「死の考え方」は、2名上昇、2名変化なし、1名低下となった。 対象者の行動(臨床推論)は、新卒以外は事例をもとに患者の状態を推測して呼吸状態の観察から行っていた。しかし、呼吸や血圧の低下に伴う警報アラームが鳴りはじめたあたりから対応に動揺がみられた。体験後のインタビューでも、「実際の患者ならもう少し手が出せたと思う」「アバターに対してどのようにすればよいのか戸惑った」などの発言がみられた。 また、システムについては、「システム内での相手の身振りや仕草から実際の相手の雰囲気を想像できるか」「システム内での患者の脈を取ることから実際の作業は想像できるか」などについては、課題が残る回答であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
病院での看取りを想定したシナリオに絞りVR教材を作成しているが、臨床推論するための患者アバターの体調変化をシステムに反映するのに時間を要している。 また、プレ調査を実施して臨床推論力を客観的に評価するための指標を再検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
シナリオは、一般病棟での看取りを前提としたものに絞り修正していく。 システムは、病室や患者アバターの動きを再度調整していく。 臨床推論力の評価は、客観的に評価できるものを再検討していく。
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