Project/Area Number |
21K12567
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
芦澤 竜一 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (90748633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川井 操 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (10721962)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 茅葺 / ヨシ / ストローベイル / 稲藁 / 伝統構法 / 麦藁 / サスティナブルデザイン / 自然素材 / 藁材 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、年間に一定量を採取することが可能でサスティナブルな藁材に着目して、国内外の地域特性を体系的に明らかにしながら、さらに、その構法や性能を検証し、インド・ビハール州ブッダガヤ近郊にあるハティヤール村における建設行為を通じて、その応用可能性を試みることを目的とする。 本研究では、現在でも藁材が積極的に使われるハティヤール村にて、建設行為を通じて、藁を生かした屋根葺材やストローベイルへの応用、職人の育成、就労環境の提供を生み出し、最終的には藁材を中心とした循環型エコヴィレッジへと展開することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、次のような問いを掲げる。①藁材料についての壁材としてのストローベイル以外の可能性はあるのか。例えば屋根葺材、断熱材、家具、日用品など。②環境性能として数値的な根拠はどのようなものか、③既存に流通する工業・石油化学建材との比較から検証し、人体や生物への影響、地球環境へのエネルギー負荷軽減は高いのか。④作業性や流通など既存の建設システムにどのように介入できるのか。 本研究は、年間に一定量を採取することが可能なサスティナブルな藁材に着目して、国内外の地域特性を体系的に明らかにしながら、さらに、その構法や性能を検証し、改良を加えて、応用可能性を試みることを目的とする。 本研究は、当初のインド・ビハール州ブッタガヤのハティアール村を対象とした、ストローベイル圧縮機の作成、ストローベイルブロックの作成、藁葺き屋根のモックアップ作成、屋根下への茅パネル材の制作・実践を行ったことに留まらず、その他複数のプロジェクトでも藁材を用いた建築に関するの成果を出すことができた。 滋賀県ではストローベイル構法による辻番所の下屋の設計・施工、藁葺き構法を用いた納屋の改修、東京都千代田区では、建築の展覧会における仮設展示物としてストローベイルを用いたタイニーハウスの設計・施工を行った。滋賀県栗東の温室施設では、竹構造の滞在空間の屋根にヨシと稲藁による逆葺き構法の屋根を研究と設計・施工を実施した。淡路島自然循環型のコテージでは、収集した稲藁を用いて、茅葺屋根、ストロベール壁を実施施工した。滋賀県高島市のホースセラピー施設では、建築の一部にストロベール壁を設計し、敷地周辺で採取した藁を用いたストローベイルを使うことで計画を進めており、2024年に竣工予定である。滋賀県沖島では、2021年度に設計、自主施工した休憩所のヨシと竹笹による逆葺き構法の茅葺屋根の経年変化を観測し、劣化部の修繕に取り掛かっている。
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