Project/Area Number |
21K12770
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90140:Medical technology assessment-related
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Research Institution | 株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所) |
Principal Investigator |
三原 丈直 株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所), 睡眠医学研究部, 特別研究員 (90831123)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS) / 持続陽圧呼吸療法(CPAP) / CPAPアドヒアランス / 鼻腔通気 / 覚醒閾値 / 塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS) / 音響鼻気圧測定システム |
Outline of Research at the Start |
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に対する第一選択の治療法として、持続陽圧呼吸療法(CPAP)がある。CPAPの有効性は確立されている一方で、アドヒアランスの問題については未だ解決されていない。その最重要因子として鼻腔通気の問題がある。この研究ではCPAP治療中の鼻閉に対する効果的なストラテジーにもとづいた治療法を確立するため、音響鼻気圧測定システムによる形態学的検査を導入し、新たな病態生理学的観点からのサブタイピングを試みる。最終目標は鼻腔通気の問題を通じてCPAPにおける適切な個別化医療を確立させることで、OSASにおけるCPAPアドヒアランスの向上と予後の改善を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者における持続陽圧呼吸(CPAP)療法のアドヒアランスに関与する重要因子である鼻腔通気の問題に対して、新たに音響鼻腔測定器および鼻腔通気度検査器を用いた病態生理学的サブタイピングを試み、より簡便で効果的な治療戦略にもとづく対処法を探っていくことである。これにより、鼻腔通気を通じてCPAPアドヒアランス向上に対する適切な検査、介入方法(個別化医療)を確立させ、OSAS患者の良好なCPAPアドヒアランスと予後の改善が期待できると考えている。 研究実施計画上は、令和3年度から4年度にかけて関西電力病院睡眠関連疾患センターにてCPAP療法中であるOSAS患者のうち、CPAPアドヒアランス良好例50名および不良例50名のエントリーを目標としており、過去6ヵ月間のCPAPデータによるアドヒアランス良好例、不良例を設定している。 CPAP使用中の当科外来患者のリストアップし、そのアドヒアランス良好例、不良例のデータは作成している。これらのデータ作成および解析の過程において、鼻腔通気以外にも睡眠中の呼吸イベントなどに際しての覚醒閾値をはじめ、さまざまな要因がCPAPアドヒアランスに関与する可能性が示唆されてきた。これについては2023年度の学会で発表している。 また、肝心の音響鼻腔測定器および鼻腔通気度検査器については、新型コロナの流行の影響を受けて海外からの納品が半年以上遅れ、さらに検査機器の不具合も生じていたため研究計画はやや遅延気味であり、今後鋭意計画の遂行を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
肝心の音響鼻腔測定器および鼻腔通気度検査器については、新型コロナの流行の影響を受けて海外からの納品が半年以上遅れ、さらに検査機器の不具合も生じていたため、研究計画全体としては遅延している。 その間にCPAP使用中の当科外来患者をリストアップして、そのアドヒアランスを約6ヵ月にわたり追跡したデータ作成および解析をおこなった。その過程において、鼻腔通気以外にも睡眠中の呼吸イベントなどに際しての覚醒のしやすさ、すなわち覚醒閾値がCPAPアドヒアランスに関与する可能性が示唆されてきた。これについては2023年度に学会で発表した。 上記の検査機器を用いた研究を、今後も鋭意集めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
患者155名のリストアップ、CPAPアドヒアランス良好例と不良例への振り分けは終了している。現在①自記式質問票を用いた自覚症状の聴取、②音響鼻腔検査による形態学的精査、③鼻腔通気度検査による生理学的精査をおこない、必要症例に対して診断・加療をおこなっていく。 並行して、今回CPAPアドヒアランスに関与する要因として挙げられてきた覚醒閾値についても鼻腔通気との関連性について解析検討を進めていく。 上記の過程をより単純化してスムーズに遂行していくことにより、これまでの遅延については当初の計画よりもさらに洗練された形で挽回していく。
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