主観的解釈を伴う英語知覚表現の用法と成立基盤に関する研究
Project/Area Number |
21K13027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02080:English linguistics-related
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Research Institution | Tokiwa University |
Principal Investigator |
板垣 浩正 常磐大学, 総合政策学部, 助教 (30845251)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 知覚表現 / 属性 / 知覚経験者 / ヲシテイル構文 / 隠れた受動構文 / 所有 / 評価 / 基準点 / 叙述類型 / ガスル構文 / 連結的知覚動詞構文 / 主体性 / 認知言語学 / 新奇表現 / 創造性 / 拡張 / 主体化 / 中間構文 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、表現上には現れないが、自ずと解釈される存在を「非明示の主体」と呼び、記述的・理論的観点からその役割を明確化させ、解釈を動機づける認知的メカニズムを明らかにすることを目的とする。「非明示の主体」を主眼に置くことで、特定の言語形式に留まることなく、様々な表現(知覚構文、中間構文、遡及動名詞構文など)を横断的に分析することができるため、これまでの研究では捉えきれなかった言語と人間の認知の繋がりの解明に期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
John looks happy (to me). といった知覚表現は、括弧内に記された知覚経験者(見ている人物)が文に現れなくともその存在が自ずと解釈されると言われている。一方で、この存在が果たす役割や、解釈される原理は解明されていない。そこで、本研究は特に文に現れない経験者の存在に焦点を当てて、その解釈を動機づけるメカニズムを解明することにある。 本年度は、関連する構文として日本語の知覚表現の他、経験者が暗示される「隠れた受動構文」の特性について考察を進めてきた。日本語の知覚表現であるヲシテイル構文「XはYの{味・香り・音}をしている」では、主語指示物の知覚に関わる属性を描く表現である一方で、「~をする」が持つ他動性が引き継がれるように主語の責任・所有が読み取れると考えらえる。また、隠れた受動構文では主に実例収集に注力し、とくに評価動詞を用いた当該構文の特性を検討した。この結果、この構文は主語の(恒常的な)属性を描くことをプロトタイプとする表現であり、また特定の評価主体を想定していないことも分かった。これらの考察を通じて、英語知覚表現における知覚・評価主体と対象物との非対称性の中でどのように言語化させているのかに新たな知見を提供することが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は英語の知覚表現における経験者の在り方、知覚現象に対する捉え方について、関連する英語構文や他言語の知覚表現を活用することで、見通しを深めることを目的としている。現状、この関連する構文現象の考察に専念していたため、主となる英語知覚表現との対照まで進められていない。【今後の研究の推進方策】に記載するように、今後はこの対照研究を進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
日英語の知覚表現をはじめ、各言語で関与する文に現れない知覚経験者の対象研究を進め、各言語に対する話者・経験者の関わり方の違いという言語的差異を抽出する予定である。 さらに、本年度までに進めてきた他の英語構文の現象を知覚表現と関連づけることで、読み込まれる経験者の差異について検討する。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)