Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
オンラインユーザーの相互作用から生み出された成果は様々な形で共有され、独自の価値を形成してきた。創作コミュニティが豊富に存在する国内では、多くの分野でオンライン上の「素人」がプロ以上の市場競争力を持つコンテンツを生み出している。一方、「素人作品」の商品化に際して企業側による意思決定とその影響は明らかにされていない。本研究ではライトノベル市場の例を用いて、企業が「素人作品」の商品化を行う際の選択肢を理論的に考察し、主要な選択肢がコンテンツの継続的な形成と市場競争に及ぼす影響を検証する。本研究は様々な産業で増加傾向にある「素人作品の商品化」において、効果的な意思決定を行うための手がかりである。