Project/Area Number |
21K13590
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
近田 由紀子 目白大学, 人間学部, 専任講師 (60845147)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 日本人学校 / 教師 / 多様性 / 教員研修 / グローバル教師 / 研修プログラム / ネットワーク |
Outline of Research at the Start |
日本人学校では子供の多様化が進み、バイリンガル・バイカルチュラルとしての成長や活躍が期待されている。一方、新たな教育課題を担う教師の力量が十分でないことが指摘されている。教師の力量形成に、国内の知見を生かすことは有効だが、日本人学校ならではの教育環境や子供の実態があるため、グローバル教師としての研修プログラムや仕組みが求められている。 本研究では、「グローバル教師としてつけたい力」「グローバル教師育成のための研修プログラム」について検討し明らかにする。さらに「グローバル教師として成長・活躍するための支援ネットワーク」により、帰任後も活躍できるよう教師支援の仕組みを提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本人学校の子供の多様化を踏まえ新たな教育を担うグローバル教師育成のため、本研究では2021年度から2年間にわたって次の3点について検討し明らかにすることを目指している。 ・グローバル教師としてつけたい力:多様性をプラスと捉えた日本人学校の「good practice」とその教師の変容に注目する。それらと国内外の教師の取り組みを比較検討し、教師にはどのような力が求められるか明らかにする。 ・グローバル教師育成のための研修プログラム:研究対象校において、教師研修への参与と省察・改善というサイクルを経ながら検討するとともに、汎用性と地域性の両面から研修プログラムを開発する。 ・グローバル教師として成長・活躍するための支援ネットワーク:日本人学校赴任前・中・後にわたって成長・活躍できる教師のキャリア形成という視点から、教師自身をエンパワメントできるネットワークの仕組みを検討し提案する。 上記のうち、初年度である2021(R3)年度は、2021年度末までのマニラ・大連・青島日本人学校での研修・実践について、各校が公開している成果物をもとに「good practice」としての実践内容や効果を検討した。具体的には実践集としてまとめられWEBサイトに掲載・公開されている資料を扱い、教師が実践を振り返り課題とした記載内容に注目した。なお教師研修としては、オンラインによる大連日本人学校への研修企画の支援、研修を実施した。この実施にあたっては、大連日本人学校担当者と十分打ち合わせをし現地の状況を把握した上で行ったことにより、ニーズにあった研修を実現することが確認できた。さらに、グローバル教師としてつけたい力については、文献等による先進事例の分析とともに日本人学校から帰国直後の教師と情報交換を行うことにより検討を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍の影響により、研究対象とした日本人学校の学校体制が目まぐるしく変わったため、インタビューやアンケート等のニーズ調査を進めることが困難であった。 私自身が体調を崩したために、研究を進めることが困難な状態になった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に実施に至らなかった教師へのオンラインインタビューを実施し、効果的な研修や教育実践は何か、それによって子供や教師はどのように変容したのかを明らかにする。また引き続き、日本人学校での研修企画の支援を実施する。調査対象校以外の地域の現状と課題の把握については、コロナ禍のみならず国際情勢の影響が大きいため、オンラインでの情報交換をする。 グローバル教師としてつけたい力については、ニーズ調査の分析をするとともに、オンライン研究会等で参加者とともに検討する。また、グローバル教師育成のための研修プログラムの開発については、先進地域の「good practice」を手がかりに、その成果を汎用性のあるプログラムと地域の特性・特色を生かしたプログラムという視点から分析する。その上で、研究対象校の教師と定期的に情報交換を行い、教師自らの気づきを把握して研修プログラムを改善する。 ネットワークの構築、研究成果の発信:研究成果の報告には、オンライン研究会を企画する。この企画が教師のネットワーク構築に寄与し教師の成長・活躍のためのエンパワメントとなるようにする。 しかしながら、現在までの進捗状況に記載した理由により研究が大幅に遅れている。研究成果を上げるために、研究期間を2023年度まで延長したい。
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