Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
一部のコロイド懸濁液では,せん断応力を印加すると粘度が増大するダイラタント特性を示す。本研究ではこのメカニズムの解明のために,せん断応力を印加しながらの動的な観察を試みる。独自開発したX線透過溶液セルを使用し、放射光を利用した先端計測技術により、リアルタイムでのダイラタント機構の観察を行う。せん断を加えた時のコロイド粒子のクラスター化や,添加物の構造化をリアルタイム観察し,理論計算と比較することで,ダイラタント現象を担うコロイド粒子の凝集化プロセスを学術的に解明する。