デジタル時代の建築アーカイブズに関する研究:建築家・葉祥栄の資料を対象として
Project/Area Number |
21K14334
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 23040:Architectural history and design-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岩元 真明 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (50772513)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 葉祥栄 / アーカイブ / 建築資料 / デジタルアーカイブ / 近代建築 / 建築アーカイブ / 建築アーカイブズ |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的はデジタル時代の建築資料をアーカイブする方法を探求しその実践例を示すことである。従来の近代建築アーカイブズは図面・スケッチ・書類・写真などの紙媒体資料と建築模型を主に扱ってきた。しかし建築の設計プロセスがデジタル化された現代ではデジタルデータを整理・保存し参照可能な形で公開する新しいアーカイブ手法が必要である。本研究ではコンピュテーショナル・デザインの先駆者として国内外で認知されている建築家・葉祥栄(1940~)の建築資料と作品を対象として、デジタル時代の建築設計資料をアーカイブする方法を実践的に構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究にかかわる発表として以下3件がある。①Masaaki Iwamoto, Tomo Inoue, Shoichi Nakamoto, Nicole Gardner, Hank Haeusler. Naiju Community Center by Shoei Yoh: Pioneering Computational Architecture Applying Origami Geometry and Bamboo Formwork, IASS 2023 proceeding, pp.1095-1104 (July 2023) ②Shoei Yoh Archive Project: Revisiting the pioneering days of computational design. ARC Training Centre for Next-Gen Architectural Manufacturing Talk Series 02, University of New South Wales, Sydney (17 July 2023) ③「葉祥栄アーカイブ」. シンポジウム「大学建築アーカイブの挑戦」, 九州大学 (01 Nov 2023) 。また、研究と関連して、福岡アジア美術館において展覧会「葉祥栄再訪」(3/7から12)を開催した(企画、キュレーション、展示デザインを担当)。上記の成果により、交付申請書に記載した「建築記録の物理的保存、資料編成、目録作成、資料記述、公開の方法を具体的に明らかにする」という目的のうち、「建築記録の物理的保存、資料記述、公開の方法」に関する具体的検証が達成された。 この他、「目録作成」に関しては、また、デジタルデータのメディア(フロッピーディスク、CD、DVD)と建築模型に焦点をあて研究を行った。(2025年度発表の予定)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カナダ建築センターのアーキビストとの連携を強化し、ボーンデジタル資料に関するディスカッションとボーンデジタル資料の共同管理に関する研究を開始した。また、葉祥栄の作家論研究も共同研究として開始した。これは先導的な国際共同研究のシーズであり、当初の計画以上の成果といえる。一方で、ボーンデジタル資料の読み取りは資料不足で難航しており、当初の計画以下となっている。これらを総合して考えると、当初予定通りの進捗である。
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Strategy for Future Research Activity |
カナダ建築センターのボーンデジタルアーカイブ環境から積極的に学ぶことをまずは基本的な方策とする。あわせて、デジタルデータを含めた資料公開について、展覧会を通じて検証をしてゆく。展覧会は2024年7月(アデレード)と同年9月(東京)で予定している。
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Report
(3 results)
Research Products
(17 results)