Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
申請者が犬の固形がん組織から見出したERBB2膜貫通領域の変異は、これまで治療標的としてほとんど注目されていない。しかしながら、ERBB2蛋白の構造における変異アミノ酸残基の位置を考慮すると、この変異は恒常的なリン酸化を引き起こすドライバー変異であり、治療法が確立されていない犬の進行性固形がんの新規治療標的になる可能性がある。本研究課題ではERBB2膜貫通領域における変異の治療標的としての有望性に着目し、犬の進行性固形がんに対するERBB2膜貫通領域の変異を標的とした新たな治療戦略の構築を目指す。