Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
突然変異率は、進化生物学における各種理論の最も基本的なパラメータの一つであり、様々な進化過程に密接に関わるだけでなく、遺伝医学や育種学、さらには病原体の病毒性の進化など、様々な応用分野においても極めて重要である。しかしながら、突然変異率それ自体の進化がどのような要因に駆動されるのかは不明な点が多い。本研究では、突然変異率の新たな進化理論の足がかりとして、変異率の劇的な増減が報告されている昆虫の細胞内共生細菌を対象に、突然変異率の進化を駆動しうる諸要因とその進化動態について調査する。