Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究は、組織間相互作用に関わる代謝産物とその受容メカニズムを明らかにすることで、修復を制御する全身性応答の理解を深めることを目的とする。組織修復の機構解明は、医学的にも生物学的にも意義のある課題であると言えるが、組織自律的な分子機構の解析と比較して、組織非自律的な因子、体内環境についての理解は依然として立ち後れている。自身のショウジョウバエ遺伝学と体液メタボローム解析を用いたこれまでの研究によって、幼虫の体液に存在するキヌレン酸(KynA)が組織修復に寄与することが明らかになったが、KynAによる再生制御の分子メカニズムは未だ不明であり、具体的な組織やターゲットを本研究で明らかにする。