Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
植物ホルモンのサリチル酸(SA)は、植物免疫を活性化する情報伝達因子として機能するだけでなく、低温、オゾンやUVなどの多様な環境ストレス応答時にも機能することが知られている。しかし、SA受容機構の理解が進む一方、SA応答性遺伝子の発現調節機構の理解は不十分である。申請者は、SAシグナルの転写補助因子NPR1と同抑制因子SNI1の共通の相互作用因子を同定した。本研究では、NPR1-SNI1複合体による遺伝子発現調節機構を解析する。本分子基盤が明らかになることで、疾病防御応答のみならずSAが必須の役割を担う環境ストレス耐性機構の理解に大きく貢献すると考えられる。