Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
既存の抗てんかん薬でコントロール不良な難治性てんかん患者はてんかん患者全体の約3割と多い.そこで我々は,脳を直接冷やす局所脳冷却技術を開発し,難治性てんかんに対する有効性を示したが,局所脳冷却処置は侵襲性が高く,臨床応用には至っていない.これらの背景から,本研究では局所脳冷却技術を薬剤で代替可能か検討する.その候補が冷却温度(15℃)で活性化するTRPM8チャネルである.本研究では,難治性てんかん患者に対する新規作用機序に基づく抗てんかん薬の開発を大目的として,TRPM8チャネルの抗てんかん作用をマウスのてんかん焦点及び細胞単位で調べ,TRPM8チャネルによるてんかんの病態制御基盤を解明する.