Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
卵巣がん特異的に発現する表面タンパク質をプロテオミクスにより網羅的に同定する。その中から正常組織における発現が殆どなく、かつ詳細未解明のタンパク質に着目し、細胞外ドメインや翻訳後修飾を特異的に認識する抗体を開発する。続いて、卵巣がん患者の手術検体を用いて候補分子の診断・予後マーカーとしての有用性を検証する。最後に培養卵巣がん細胞株と卵巣がんオルガノイドにおける貪食能を評価し、抗体薬物複合体を用いた新規治療標的としての可能性を検討する。以上のように、表面タンパク質の網羅的同定を出発点として、その組織診断や治療標的としての有用性を明らかにすることにより、卵巣がんの革新的な診断・治療戦略を推進する。