Project/Area Number |
21K15389
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 49020:Human pathology-related
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
内山 智子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (80745448)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | leiomyosarcoma / microRNA / ATRX |
Outline of Research at the Start |
FFPEを用い、免疫染色にて腫瘍中のATRXタンパク発現の有無を明らかにする。また組織標本から腫瘍部分を切り出し、腫瘍中のATRX遺伝子mRNA発現についてリアルタイムRT-PCR法で確認する。In silicoにて検索し得た、ATRXと相補性を有するmiRNA候補について、同様に発現量を検討する。さらにATRX発現消失症例と、発現の保たれた症例との間で、予後を含めた臨床病理学的検討を行う。次に、テロメア特異的FISHを行い、ALTの有無について明らかにするとともにATRX発現との関連について検討する。子宮平滑筋肉腫由来細胞を用いてATRX発現に関する機能解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
子宮平滑筋肉腫について、腫瘍の発生や増殖に関与する候補分子を推定し、分子生物学的機序に貢献するmicroRNAの特定とその発現による機能的役割を解明するため、1.FFPEを用いたATRXタンパク・mRNA・miRNA発現の検討、2.テロメア特異的FISH法によるALTの検討、3.子宮平滑筋肉腫細胞を用いた、ATRX発現解析及び分子生物学的機能解析、4.miRNA発現とATRX mRNA発現に与える影響の検証、について検討を進めてきた。今年度は引き続き、平滑筋肉腫細胞株(SK-UT-1, SK-LMS-1, SKN)を用いたin vitroの実験により上皮間葉移行が生じていることが推定されたmiR-367,675の機能解析を進めた。特に影響の強かったmiR-367に着目し、Target scan for Human(Release8.0:2021)を用いて、選択した推定標的候補分子のHIPK3, MYO1B, RAB23遺伝子の発現動態をそれぞれのsiRNAを導入し検討した。平滑筋肉腫由来の細胞株であるSK-LMS-1, SKNにおいては、この3つの遺伝子がmiR-367の制御を受けるとともにRAB23を上流としてMYO1B, HIPK3の発現を調節していることからこれらの分子の増殖能、浸潤能に着目し機能解析を行ったところ、MTS assayではsiRNAを用いたHIPK3, MYO1B, RAB23の抑制によって細胞増殖能は低下した。浸潤能についてInvasion assayによって検討したところ、Matrigel assayではmiR-367の過剰発現およびHIPK3, MYO1B, RAB23の抑制によって種々の程度に浸潤能は抑制された。この結果からこれらの分子が細胞増殖能や浸潤能に直接的に関与していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
NGSを用いた解析結果を現在論文にまとめているところである。細胞実験についても今後論文化を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は、昨年度得られたNGSを用いた解析結果について論文作成を行うと共に、細胞実験を継続して行う。HIPK3,MYO1BおよびRAB23といずれも子宮平滑筋肉腫において増殖能、浸潤能いずれも直接関与していることから、これらの分子の相互作用や特に重要な機能についてさらに解析を進める。 細胞実験については学会発表と論文作成を目標としている。
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