Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
所属研究室では2019年5月に2種類の自己反応性T細胞を移入したマウスを1ヶ月間国際宇宙ステーションにて飼育した。このマウスのこれまでの解析結果より宇宙では地上と比較して第5腰髄へのT細胞浸潤が減少し、網膜への浸潤が増加するという結果を得ている。本研究ではこの違いをもたらす神経回路や免疫細胞、非免疫細胞を同定するとともに、そのメカニズムを明らかにする。宇宙で飼育したマウスのサンプルや様々な重力条件下で飼育したマウスを用いた病理学的・遺伝学的解析、さらには無重力状態での細胞培養系を組み合わせることで、重力感知を起点とした免疫学的恒常性に関わる機構を明らかにし、重力免疫学研究領域の創生を目指す。